演劇組織KIMYOの「ある男、ある夏」を観劇してきたので紹介します。
本作品は、華の近代名作集として「殺意~ストリップショウ~」と同時公演でした。
観劇し終えた瞬間の感想は、「ある男」のダメ男っぷりに、すごく共感していました。いつまでもウジウジと行動を起こさず、同じ毎日を過ごすだけの生活が、まるで自分を見ているような気がしたのです。
両作品を観劇しましたが、この記事では、「ある男、ある夏」についてお伝えしていきますね。
「ある男、ある夏」by演劇組織KIMYO 概要
ビラ・チラシ


あらすじ
味気ない日々を過ごす男。
価値も、情緒も、
風景も無い。
ある夏の日に、
少女が部屋にやってきた。
脚本・演出・出演者・スタッフ等
▼原作・上演台本・演出
- 原作:寺山修司
- 上演台本・演出:宮谷達也
▼出演者
- 藤原孝喜(演劇組織KIMYO)
- 野田雄大(演劇組織KIMYO)
- 長江峰和(演劇組織KIMYO)
- 藤田沙也佳(演劇組織KIMYO)
- 川上珠来
▼スタッフ等
- 舞台監督・舞台美術:岡田保
- 照明:今津知也(オレンヂスタ)
- 音響:shijita (劇団スマイルバケーション)
- 音楽:エスパー渡辺
- 衣装:元山未奈美
- 小道具:長江峰和
- ダンス振付:藤原孝喜
- 宣伝美術:チーム㎡
- 制作:山本一樹
公演スケジュール
A…ある男、ある夏
S…殺意〜ストリップショウ〜
- 6月19日(水)A20:00
- 6月20日(木)S20:00
- 6月21日(金)S17:00/A20:00
- 6月22日(土)A13:00/S16:00/A19:00
- 6月23日(日)S13:00/A16:00/S19:00
- 6月24日(月)A17:00/S20:00
劇場:ナビロフト
住所:名古屋市天白区井口二丁目902
アクセス:名古屋市営地下鉄鶴舞線「原駅」より徒歩8分
観劇レポート
「ある男」に共感しつつも、謎が多い作品

物語は、ある夏、8月の1ヶ月間の出来事でした。暑い、やる気が出ない、会社へ行きたくない。そんな、いつもと同じ日々を送る「ある男」が主人公でした。
怠惰な生活とはまさにこのこと。気を抜いてしまった人間が、もっとも陥りやすい状況に共感を覚えました。
そんな中、「ある男」の生活に、変化が起こり始めます。
ただ観ていて、この変化の意図が、よく分からないところが多かったのが正直なところ。
昭和を感じられるシーンや、ある男の寂しさを埋めるような出来事の数々。それらに込められた意図とは一体・・・