【要約まとめ】嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか(鈴木 忠平氏)〜落合は、すべてをフラットな目線で見続けていた〜
名古屋生まれ名古屋育ちで中日ドラゴンズを応援している”ぞの(@z02n05)”です。
僕の家は、幼い頃からテレビは野球中継ばかりでしたし、自分自身も、高校まで野球をやっていました。
そのため、野球が今でも好きなのは、必然といえます。
中でも、一番好きだったのは、落合監督だった頃の中日ドラゴンズです。
相手よりも1点だけでも多く点をとって、最後までリードを守り抜くという野球が好きでした。
よく「落合野球はつまらない」と言われがちですが、僕は、めちゃくちゃ楽しく見てました。
そんな中、本書「嫌われた監督」が出版されたとのことなので、読まずにはいられません。
中日ドラゴンズが強かった時代、つまり、自分がいちばん野球観戦が好きだった時代、どうして強かったのか知りたかったのです。
ただ、その答えは本書に書かれていません。
しかし、そう簡単に答えを教えてもらえないところが、落合博満らしさでもあります。
この記事では、僕なりの考察を交えながら、要約まとめを紹介していきます。
野球ファンだけでなく、生き方に迷っている人は、すごく楽しんで読むことができる本ですよ。
落合は”勝ち”に拘り続けた
本書の中で印象的だったことは、落合監督は、勝つことにこだわり続けていたということ。
プロ野球の監督なのだから、勝ちにこだわるのは当たり前です。
けど、その意識の高さが、群を抜いています。
特に、勝ちへのこだわりを感じたのは、ところどころ見受けられた「契約」「個人事業主」という言葉から。
まるで、「勝たなければ、明日はない」という、背水の陣の状態が、ずっと続いているかのようでした。
実際に、プロ野球の世界は、実力がすべて。
今年がよくても、翌年がダメなら、「クビ」の二文字がチラつきます。
落合監督は、そんなプロ意識を、誰よりも純度高く感じ続けていたのではないかと思えました。
ゆえに、勝つことに対して、異常なまでにこだわり続けたのではないでしょうか。
落合はフラットな目線で見続けた
「同じ場所から選手を見続けてみろ」
落合監督が、筆者に言った言葉です。
監督という職業は、試合中、ずっと同じ場所から試合を見続けています。
なので、選手の変化に気が付きやすい。
いや、もしかしたら、落合監督だから、変化に気がつけたのかもしれません。
- ミスタードラゴンズである立浪選手のレギュラー剥奪
- 伝説の二遊間である井端選手と荒木選手のコンバート
他にも、どうしてそんなことに気がつけるのかと、周囲が驚くようなことを見つけるのが落合監督のすごいところ。
その理由が、「同じ場所から選手を見続けてみろ」という言葉に詰まっていると感じました。
これを僕なりに解釈すると、「フラットな目線」がピッタリな言葉だと思います。
選手たちを色眼鏡をつけてみるのではなく、まるで、打力や守備力が数値で見えているかのように、フラットな目線で見ること。
そうすることで、勝利の確率を上げていっただと思います。
まとめ
落合監督は、僕の人生の中で、もっとも好きな監督でした。
「勝つことでファンを喜ばせる野球」と、皮肉を込めて言われることが多いですが、僕は、喜んでいたファンの1人でした。
テレビを通しても感じる緊張感が、とても心地良く感じていましたことを思い出すことができました。
本書からは、落合博満が何者なのかは、全くわかりません。
けど、随所に、ヒントはあります。
そしてそのヒントたちは、僕たちの人生に通じるものがあります。
野球好きだけでなく、人生に迷いのある人は、すごく楽しんで読むことができるはずですよ。
▼本書から連想されるたのは、「大切なことだけやりなさい」に書いてあることそのもの。
野球においても人生においても、大切なことはシンプルです。
▼僕にとって本書は、人生の原理原則を書かれた「7つの習慣」と同じような位置付けです。
落合監督の言葉は、どれも本質的で、深い意図があるように思えます。