【要約まとめ】「ToDoリスト」は捨てていい(佐々木正悟さん)-時間も心も消耗しない生き方がわかる本-
タスクシュート協会理事の佐々木正悟さん著「「ToDoリスト」は捨てていい。 時間も心も消耗しない仕事術」を読んだので要約まとめを紹介します。
本書は、仕事もプライベートもやることがいっぱいで疲れ切っている人にオススメの本です。
読み終えた頃にはきっと、スーッと気持ちが楽になって、背負ってきたものがなくなったかのような感覚を味わえるはずです。
しかし、最初に注意していただきたいのは、決して、素晴らしいタスク管理手法が学べる本ではないということ。
新しいメソッドを試してみるために読み始めるのではなく、時間も心も消耗しない考え方を学ぶために読み始めてくださいね。
では早速、要約まとめをお伝えしていきます。
消耗しないための3原則
本書の冒頭で、佐々木正悟さんは、消耗しないために覚えておきたい3つの原則を掲げられています。
- 仕事かどうかにかかわらず「約束」するかないかは自分で決める。
- 他人と約束を交わしたら原則として守ようにする。
- やりたいことはすぐにやり、休みたくなったらすぐに休む。
本書を読んですぐは、なんでこんなことを最初に伝えたかったのか分かりませんでした。
しかし、読了した後に思い返してみると、この3原則が、消耗を防ぐのに大いに役立つことが分かります。
何をやるにしろ、やらないにしろ、自分で決めるのなら気が楽になります。
約束さえ守っていれば、信頼を失墜することは、そうそうありません。
やりたいことはすぐにやらないと忘れがちになってしまいますし、休みたいときに休んでおけばぶっ倒れることはありません。
当たり前のことのようですが、この原則を守ってさえいれば、たいていの消耗を回避することができるはずです。
特に、メンタル面での消耗を防ぐことができれば、最悪の事態にはなりにくいはずなので、まずは、この原則に従って生きてみましょう。
「時間がない」と思うことをやめる
僕は佐々木正悟さんと同じくタスクシュートを伝えることをしているので、クライアントから「時間がない」と相談を受けることがあります。
だけど、よくよくお話を伺っていると、本当に「時間がない」という状況に陥っている人は、一人も出会ったことがありません。
みんなが言う「時間がない」というのは、期限までに「残り時間が少ない」ことを言っていることがほとんど。
つまり、「時間がない」と「残り時間が少ない」を混同して使っているのです。
この2つを明確に使い分けて考える習慣をつけましょう。
別に、期限までに仕事が終わらなくても、あなたの時間はなくなりません。
自分がちょっと罪悪感を感じたり、関係者に迷惑をかけてしまうくらいで、時間があることに違いありません。
決して、期限を守らなくていいと言っているわけではなく、「時間がない」と思うことをやめてみてください。
たったそれだけで、時間に追われて消耗する感覚が軽減するはずです。
頭では、時間があるってことはわかるけど、、、って聞こえてきますが、「時間はある」と信じてみてください。
「時間はない」と思っていようが、「時間はある」と思っていようが、たぶん結果は変わりません。
だったら、「時間がある」と思っておいた方が、気持ちが楽になっていいじゃないですか。
先のこと、未来のことで心配しない
先のことを考えると、私たちの心は消耗します。
子どもの頃は、公園でボール遊びをするのが楽しかったりゲームに集中していたりして、すごく楽しかったですよね。
しかし、歳を重ねるにつれて、こんなことしていたらやるべきことが先延ばしにされてしまう、、、と気を病んでしまうようになっていませんか?
だから本書では、先のこと、未来のことを考えるのをやめてみようと言われています。
そもそもこれから起こることなんて、考えたって、どうせ間違っています。
試しに、明日の24時間の行動計画を立ててみてください。
おそらく計画と現実は、まったく違ったものになるはずです。
1日先のことすら正確でないのに、1年先、10年先のことなんて、分かるはずがありません。
だからいっそ、いまやっていることにだけ集中するのです。
次に何をやるかってことすら考えなくて大丈夫です。
とはいえ、いきなりそんなことを言ったって、なかなか受け入れてもらえないことは、過去の経験からわかっています。
なので佐々木正悟さんは、「1分間ダッシュ」という方法を紹介してくれています。
メールの返信や部屋の片付けなどを、1分間だけ集中して終わらせるという方法です。
きっと、いまやっていることにだけ集中するという感覚がわかるはずですよ。
タスクシュートさえあれば安心できる
察しのいい人ならお気づきかもしれませんが、結局、タスクシュートが最強のライフハックです。
タスクシュートを使っていれば、目の前のタスクに集中することが容易になります。
先のことを忘れてしまっても、タスクシュートを見れば思い出すことができるので、安心して忘れることができるようになります。
タスクシュートで記録をつけていれば、「時間がない」という言葉を使うことがなくなります。
なぜなら、自分が何をやっていたかという記録が残っているので、時間があったという事実を確認できます。
また、未来の日付にもタスクを入力することができるので、それもまた「時間がある」という証拠になるからです。
だからToDoリストの代わりに、毎朝タスクシュートに今日やることを書いておけば、もう時間も心も消耗することがなくなります。
タスクシュートを使うことがめんどくさそうと思われるのは、きっと印象が良くないだけです。
このブログでは、タスクシュートの使い方を丁寧に解説していますし、わからなければお問い合わせいただければお答えします。
実際に、このブログを通じて、200名以上の方が、タスクシュートを始めています。
あなたも是非、時間と心を消耗する人生から抜け出してくださいね。