【要約まとめ】科学がつきとめた「運のいい人」by 中野信子さん〜運のいい人の5つの特徴をご紹介〜
脳科学者 中野信子さん著「科学がつきとめた「運のいい人」」の要約をご紹介します。
本書は、運のいい人になりたい人にオススメです。周囲の人たちを見渡してみると、ラッキーなことか良く起こっていたり、幸運が舞い降りてきたりしている人がいますよね。そんな、運がいい人が行なっている、科学的な観点からみた習慣を知ることができるのです。
ただ、いきなり腰をおるようですが、中野信子さん曰く、誰の身にも平等に、幸運なことも不運なことも起きているそうです。なので、その運に対して、自分がどう主体的に対応するかによって、運がいい人か悪い人なのかが変わってくるのです。運がいい人というのは、誰にでも降り注ぐ幸運をうまくキャッチできたり、不運を回避できたりする人のことをいうのです。
しかし、運のいい人を観察してみると、そこには確かに共通の行動パターンですとか、物事の捉え方が見受けられるそう。彼らの習慣を真似することによって、きっとあなたも運のいい人になることができることでしょう。
では早速、中野信子さん著「科学がつきとめた「運のいい人」」についてお伝えしますね。
「科学がつきとめた「運のいい人」」の概要・目次
実は世の中で生きていると、幸運なことも不運なことも、誰の身にも平等に降り注いているそうです。なので、運がいい人というのは、神様がその人にだけ贔屓して幸運を降り注いでいるわけではありません。誰にでも平等に起こる出来事に対して、主体的に対応できる人が運がいい人なのです。
本書は、脳科学の観点から、運がいい人が日頃から行なっている習慣が解説されています。脳科学と聞くと難しい用語がいっぱいあるようですが、中野信子さんの言葉は、僕たち一般人にもわかりやすいように語られています。読んで納得感を得ることかできますし、今すぐに実行できることばかりなので、きっとあなたも運がいい人になることができることでしょう。
<科学がつきとめた「運のいい人」 目次>
第1章 運のいい人は世界の中心に自分をすえる
第2章 運のいい人は「自分は運がいい」と決め込む
第3章 運のいい人は他人と「共に生きること」をめざす
第4章 運のいい人は目標や夢を「自分なりのしあわせのものさし」で決める
第5章 運のいい人は祈る
運のいい人の5つの特徴
世界の中心に自分をすえる
運のいい人になるためには、今の自分を変えようとするのではなく、「いまの自分を最大限に生かす」ことを考えるのがいいそうです。
脳には、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質がありますが、それらの量は人によって異なります。自分を変えようとする行為というのは、生まれ持った神経伝達物質の量を変えるようなものなので、至難の技なのだそう。
だから、自分を世間の標準に合わせることなく、今の自分を最大限に生かすことが、運のいい人になるための絶対条件です。
自分は運がいいと決める
運がいい人になるためには、運がいいという根拠がなくても「自分は運がいいと決める」のが、現実にも運が良くなってくるのだそうです。例えば、何か失敗してしまったとしても、その失敗が起こったことが「運がいい」と思えていたら努力のする余地が生まれます。逆に、運が悪いと思ってしまったら、努力を怠ってしまって、また同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高まることでしょう。
このように、運がいいと思っている人と悪いと思っている人とで、同じことが事象が起こったとしても、捉え方によってその後が変わってきます。運がいいと決めている人は、嫌なことが起こっても、嫌な気分になることは少ないでしょうし対処方法も違ってくることでしょう。その結果、将来的にも、おのずと人生で運がいいことが増えてくるはずです。
他人と共に生きることを目指す
運がいい人は、自分さえよければいいと考えるのではなく、他人のことを思いやれる人ともいうことができます。このことは、生物の歴史が教えてくれるといっています。
例えば、滅びてしまったネアンデルタール人は、脳全体は大きかったのですが、前頭葉が現代人類よりも小さかったようです。前頭葉というのは、前頭連合野という未来を見通す力や利他の概念、社会性などの人間らしい思考を行なう部分がある場所です。これらの、他人と共存するために必要な部分が発達していなかったために、進化の過程で生き残ることができなかったそう。あえていうと、運悪く滅びてしまったのです。
ここから学べるのは、人間は一人では生きていけないので、他人と協力し合うことで、運を発揮しやすくなるということです。助け合いの精神があることで、思わぬ幸運をつかむこともできることでしょう。
自分の幸せのものさしで決める
自分の価値観が明確になっていない人は、他人の意見や一般的な価値観に流されてしまう人生を送ってしまうことになるでしょう。そのため、他人にとって都合のいい自分、世間からみてマシな自分になるために努力してしまう恐れがあります。それではどう考えたって、不運な人生でしかありません。
運がいい人生というのは、自分なりの価値観によって決めた、目的や目標を持った人生を歩むことが必須条件なのです。目的や目標が明確になっていれば、「やる気」を出すドーパミンが分泌されて、達成するための行動につながります。すると自ずと、運を手繰り寄せることができることでしょう。
自分以外のために祈る
「祈る」という行為は、ベータエンドルフィンという脳を活性化させる働きがある物質が分泌されて、体の免疫力を高めてくれるそうです。さらに、記憶力や集中力が増すことでも知られているそう。
そしてこの「祈る」ときには、より多くの人の幸福を考えた方が、願いが叶いやすくなります。家族や仲間、同僚のために祈ると、自分もより頑張ることができるようになります。こうした「祈り」こそが、生きる意味に気がつくキッカケとなり、活力を発揮してくれる源になる場合があるようです。
運のいい人生を歩もう
運がいい人というのは、紹介した5つの特徴を持ち合わせている人たちです。これらを実行することによって、自分の身に起きた幸運に気付きやすくなることでしょう。
中でも特に、中野信子さんがオススメしている運を良くする方法は、お祈りをすることです。朝と晩に1回ずつ将来の希望や目標について祈ることで、運がいい脳に変わっていくとのこと。
運がいい人生を歩むためには、難しいことをやる必要がないことがわかったかと思いますので、ぜひ「祈る」ことから始めてみてくださいね。