【要約まとめ】あっという間に人は死ぬから(佐藤舞さん)-「時間が経つのが一瞬」な原因と対策がわかる本-
データサイエンティスト佐藤舞(サトマイ)さん著「あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方」の要約まとめをご紹介します。
本書は、学生時代の夏休みのように、「あっという間に一年が終わっていた・・・」と感じている人にオススメの本です。
本書を読めば、
- なぜあっという間に時間が経ってしまうのか
- どうしたら時間がなくなっていた現象を解決できるのか
がよくわかります。
そして、本書にあるワークを実践することで、人生を有意義なものにすることができるようになります。
やや大袈裟なような気もするでしょうが、マジで人生を変えられる一冊です。
というのも、無意識ながら、本書に書いてある解決策を、僕自身が実践していたから身をもってわかるのです。
かれこれ10年くらいは、充実感ある人生だったということができます。
その内容を体系立てて論理的に解説されているので、誰でも有意義な人生を手に入れられる本であるとオススメしたいです。
本書では、この4つのステップで考察を深めていきなから解決策を導いてくれているので、ロジカルシンキングが好きな方には、特に読みやすい内容になっています。
- 問題提起(まだ解決できていない悩み)
- 原因特定、証拠(問題が発生するメカニズム、意外な事実やデータ)
- 損失回避(問題を解決しないとどんなやばいことになるか)
- 解決策(具体的な解決策を提示し、行動を促す)
では早速、要約まとめをご紹介しますので、続きをご覧ください。
人生の浪費の正体
なぜ自分の時間があっという間に消えてなくなっているかを考えたことはありますか?
僕は、タスクシュート時間術の認定トレーナー資格を持っていることから、すごくよく「時間がないんです」という相談を伺います。
その原因は、決して、仕事を進めるのが遅いからでも家事が下手くそだからではありません。
自分にとっての有意義な時間ややるべきことが一体なんなのかわかっていない
人生において本当に大切なことに向き合おうとする時に現れる邪魔者の正体がわかっていない
この2つが、人生の浪費の正体だと問題提起されています。
ここで安心してもらいたいのは、この2点について、ほとんどすべての人類が、このことに気が付いてすらいないということです。
決して、あなただけが知らないわけではないですし、本書を読み進めていけば、解決することができるのでご安心ください。
人生の3つの理
上記で「邪魔者」が登場しました。
では具体的に、「邪魔者」とは、いったいなんのことなのでしょうか。
本書ではそれらを、人生の3つの理として紹介されています。
- 死
- 孤独
- 責任
どれも考えようとしたら、すぐに目を逸らしたくなることばかりですよね。
心臓が締め付けられるような感覚になったり、胃がキリキリと傷んだりしてきます。
この「邪魔者」が人生に登場することで、あなたは、「邪魔者」から目を逸らすために、YouTubeを見たり友達とLINEを始めてしまったりするのです。
そんな中、本書では、見たくない「邪魔者」と付き合う方法として、3つの原則を教えてくれています。
- 変えられないものと変えられるものを区別せよ、ということ。
- 人生に対して主体的に参加せよ、ということ。
- 人生に苦は必要である、ということです。
難しいことを言っているように聞こえるかもしれませんが、簡単に要約するとこんな具合です。
- 上司や天気みたいな変えられないことに注目するのではなく、今夜の食事や寝るまでの自由時間など、自分でコントロールできることに注目しよう。
- 誰かのせいにする人生ではなく、自分で「やる」と決めて行動しよう。
- 時間や労力、お金を払ってきただけ、幸福度も高めることができるよ。
鬼滅の刃で、「生殺与奪の権を他人に握らせるな」という名言がありますが、まさにこのことですね。
自分の本心
「邪魔者」の正体と対策がわかったら、今度は、自分にとって大切な価値観を見つけることが必要です。
航海するのにコンパスなしでは迷子になるのと同じように、人生においても、価値観が分からなければ、何をしたら良いか分からなくなってしまいます。
しかし、自分にとってのコンパスを見つける作業は、決して簡単なものではありません。
なので本書では、いくつかのワークを用意してくれていますので、気になった方は、本書を読んでみてくださいね。
この記事では、ぼくが気に入ったひとつをご紹介します。
「今ここに存在する自分が、自分の子どもだとしたら、どのように接するか」を考える
あなたは自分の子どもに対して、何を大切にするように伝えますか?
世界や周囲の人と、どう関わっていくように伝えますか?
もし自分自身で向き合うことが難しいと感じたなら、Points of Youという不思議なカードを使ったコーチングをご提供できますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
本心に従った行動
人生の邪魔者の正体と自分自身の価値観が分かれば、あとは、実際に行動していくだけです。
ここまでを理解して実践してこれたなら、合格と言っても過言ではありません。
しかし、人生を変えるには、価値観に沿った目標設定をしなければいけません。
目標設定というと、それだけで苦手意識を感じるかもしれません。
けど、そんなに難しいことはありませんので、ご安心ください。
- 目的(価値観):進む方向
- 目標(中間到達点):目に見える到達点
- 手段:到達するための経路
このような具合で明文化して、実行していくと、だんだんと自分の取扱説明書が出来上がっていきます。
自分の取扱説明書ができてしまえば、もう時間があっという間になくなっていたと感じることはないはずです。
なぜなら、自分の意思で自分の時間をコントロールできるようになっているからです。
1日1日をしっかりと自分の足で歩いている感覚を味わうことができるようになっていることでしょう。
まとめ
本書に書いてあることは、僕的に、すごく共感して、実感することが多かったです。
特に、自分の取扱説明書が、人生のコンパスになってくれるということに関しては、首がもげるくらいに同意します。
僕の場合は、タスクシュート時間術と毎日の日記によって、自分の取扱説明書が出来上がりました。
ポイントは、記録と振り返りです。
行動や感情を記録して、振り返って評価することで、やりたいことや嫌なことが明確になってきました。
まるで、第二の自分が操縦席に座っているかのように、生きることができるようになりました。
なので本書は、僕的には、すごくオススメの本です。
特に、「時間があっという間に過ぎていた」と感じがちな人には、読んで、ワークを実践してみてもらいたいです。
少なからず、人生を有意義なものに変えることができるはずですよ。