【要約まとめ】読みやすい文章を書くための技法 by萩原涼介さん〜基本的な文章テクニックのハンドブック的な本〜
萩原涼介さん著「読みやすい文章を書くための技法」の要約を紹介します。
本書は、読みやすい文章を書けるようになりたい人にオススメです。僕は、文章に関するあらゆる本を読み漁ってきましたが、本書ほどわかりやすく簡潔に解説されたものに出会ったことがありません。
世の中に溢れる文章テクニックが取り上げられていて、例文が紹介されているからわかりやすい。それでいて、20ページほどのボリュームなので、気軽に読めてしまいます。気軽に読めるので、何度も読みかえすハンドブックのように使うのもオススメです。何より、本書自体が、とても読みやすいので勉強になるはずです。
では早速、萩原涼介さん著「読みやすい文章を書くための技法」についてお伝えしますね。
「読みやすい文章を書くための技法」の概要と目次
あらゆる文章に関する本を読んできましたが、結局、言われている文章テクニックの核心は共通していると思っています。本書には、それら共通した文章テクニックのすべてが簡潔にまとまっています。
たった20ページほどの本書に、文章テクニックの基本がしっかりと収まっています。それでいて、すべての文章テクニックに例文が添えられているので、文章テクニックの使い方が理解しやすい。
そして何より、本書自体が、読みやすい文章で書かれているので、非常に読みやすい。流れるように読めてしまうので、文章テクニックのハンドブックとして持ち歩いて、繰り返し読むのにも適しています。
<読みやすい文章を書くための技法 目次>
第一章 読みやすい文章を書くための技法
第二章 心に残る文章を書くための技法
使える文章テクニックの数々
読みやすい文章を書くための技法
第一章 読みやすい文章を書くための技法では、読みやすい文章であるために必要な文章テクニックが紹介されています。ここに書いてあることさえ押さえておけば、あなたの文章は流れるように読んでもらえるはずです。
例文で紹介されている次の一文は、「始まりは短く」「PREP法」「言葉を削ぐ」「順序を入れ替える」「接続後は適度に」「漢字・ひらがな・カタカナの選択」「句読点の挿入」という、基本ルールが組み合わされています。シンプルなのに意味が伝わって、すごく上手な文章と感じます。
SNSは楽しい。そこには非日常の世界があるからだ。政治家や芸能人、スポーツ選手や友人。雑多な人たちの思いがタイムラインに流れてくる。日常の合間に非日常を感じることができる。だからSNSはやめられない。
心に残る文章を書くための技法
二章 心に残る文章を書くための技法では、読者の感情を動かすための文章テクニックが紹介されています。「マイナス・プラス法」「説得技法」「肯定表現」など、11の文章テクニックがありますが、言われたら納得できますが、使うのは難しいと感じます。
使われている文章を見るとカッコいいのですが、自分で使うと違和感を覚えるのです。数多く使って、文章を磨いていくしかありませんね。
次の一文は、僕が気に入っているものですので参考にしてみてください。
どうして本を書くのかと聞かれたら、知るためだと答える。読者に誤った情報を伝えてはいけないので、膨大な資料に目を通す。そして書き終えるとタバコに火をつけ、グラスにワインを注いでこう思う、今日も沢山の未知に出会えた。というのは冗談だ。
流れるように読まれる文章を目指すべし
そもそも、あなたが目指す読みやすい文章とは一体どんな文章でしょうか?僕自身も聞かれたら困ってしまいますが、本書を読んで以来、このような文章が読みやすい文章だと思っています。
読みやすい文章とは、流れるように読める文章だ。難しい言葉はいらない。気のきいた言葉もいらない。文頭から文末まで振り返ることなく読める文章が最も美しい。
読みやすい文章とは客観的な指標ではありますが、文章を書く人間ができることは多々あります。これから読まれる文章を書きたい人は、本書にテクニックがまとめられていますので、チェックしてみてくださいね。