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【要約まとめ】アンビシャス(鈴木 忠平氏)〜エスコンフィールドHOKKAIDOが完成するまでの葛藤を描いた書籍〜

鈴木 忠平氏「アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち」
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こんにちは、"ぞの(@z02n05)"です。会社員をしながら、ブログ執筆やPoints of Youコーチング、タスクシュート個人セッションなどの活動をしています。当サイトでは、「人生ネタだらけ」をモットーに、リアルな体験談を記事にしています。仕事が忙しい方や人間関係に悩む方に、よく読んでいただいてます。
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鈴木 忠平氏の書籍「アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち」を読んだのでご紹介です。

この本は、北海道日本ハムファイターズの本拠地となっているエスコンフィールドHOKKAIDOが完成するまでの葛藤が描かれている書籍です。

もともとは札幌ドームを本拠地にしていたところですが、金銭的な問題や設備的な課題が多くあったために、本拠地を移さざるを得ませんでした。

しかし、誰もが容易に想像できるところですが、本拠地を移転するとなると、莫大なお金と労力がかかってきます。

そうなると当然、とにかくたくさんの人が苦労を強いられることになります。

本書で語られていることは、ほんの一部分だと思いますが、それでも凄まじい苦労の末に、新球場が建設されたことが伝わってきます。

だからこそ、本書を読み終えた今、猛烈に北海道で野球を観戦してみたい気持ちに駆られています。

熱い男たちの想いが詰まった球場を、肌で感じてみたいのです。

この記事では、本書で語られた中でも、特に気になったところをピックアップしてお伝えしていきますので、ぜひチェックしてみてください。

球団の葛藤

北海道日本ハムファイターズは、食品会社である日本ハムの子会社です。

そのため、規模の大きいプロジェクトを実行することになると、どうしても親会社である日本ハムの了解を得る必要があります。

特に、今回のような、新球場を建設するとなると、約600億円という莫大な投資が必要になります。

企画を立案した北海道日本ハムファイターズの前沢氏と三谷氏は、非常に頭を悩ませることになりました。

東京にいる親会社の人たちは、なぜ莫大な投資をしてまで本拠地を移す必要があるのか理解できないことが大きな原因です。

野球に関心のない一般人にとっても、なぜ北海道日本ハムファイターズは、本拠地を移すことになったのかわからないですよね。

しかも、金額が金額だけに、日本ハムという会社を守るという意味でも、説得するのは至難の業です。

札幌市の葛藤

札幌市にとっても、非常に多くの葛藤がありました。

そもそも移転の原因となったのは、札幌ドームの利用料などの金銭的な問題と野球をするには危険が多い設備の問題がありました。

北海道日本ハムファイターズは、2004年に東京から北海道へと本拠地を移して以来、ずっとこれらの問題を解決するために、札幌市と協議をしてきたのです。

しかし、札幌市側は、なかなか北海道日本ハムファイターズの要望を受け入れることができませんでした。

そんな状況だったために、北海道日本ハムファイターズは、どうしても札幌ドームを出て行かないといけなくなってしまったのです。

そこで、新球場となりうる候補地を、札幌市内で見出そうとするのですが、どこへいっても建設反対派の住民と出会します。

そりゃ、家の近くに野球場ができたら、生活環境が悪化するのは目に見えているので、反対したくなるでしょう。

人口約200万人を抱える札幌市は、大都市であるがゆえに、市としての意思統一が難しい状態でした。

北海道日本ハムファイターズに、札幌市を出て行かれるのはマズイのだけれども、新球場を建設できる場所を用意するのが難しいという葛藤が、読んでいて非常に苦しいものがありました。

北広島市の葛藤

最終的に建設することに決まった北広島市にとっても、さまざまな葛藤がありました。

札幌市と比べると人口も40分の一程度ですし、交通の便も非常に悪いところにあります。

建設地として決まるまでの苦労は、札幌市と比べると少ないかもしれないですが、エスコンフィールドHOKKAIDOがオープンしてからのことを思うと、胃が痛くなります。

完成したばかりの頃は、きっとたくさんの人が訪れてくれることでしょう。

しかし、新球場に対する関心が薄れてきたときや北海道日本ハムファイターズが優勝から遠のいてしまった時は、どうなるのでしょうか。

どちらかといえば球団の責任かもしれませんが、僕が北広島市の職員なら、お客さんが減ってしまったら、申し訳ない気持ちに苛まれそうです。

まとめ

本書を読み終えて感じたのは、非常に多くの葛藤でした。

約600億円ものプロジェクトなだけに、一筋縄では行かないことだらけです。

何をやるにしても、担当する部門の責任者を納得させなければ、物事が進捗しません。

逆にいえば、それだけの葛藤の末に完成したエスコンフィールドHOKKAIDOには、たくさんの想いが詰まっているはずです。

おそらく本書を読んだすべての人は、実際に北広島市まで行ってみたくなるはずです。

少なくとも僕は、今年の夏休みに、北海道へ行くことを企んでいます。

野球に関心がない人でも、あらゆる立場の人を描いたドラマが楽しめるので、ぜひ本書を読んでみてください。

また余談ですが、僕は、著者の鈴木 忠平氏が書いた書籍が大好きです。

この本を購入した理由も、内容が気になったということもありますが、鈴木 忠平氏が書いたということも大きな理由です。

中日ドラゴンズの元監督 落合博満さんのことを書いた「嫌われた監督」もオススメなので、どうぞ読んでみてください。

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