【要約まとめ】マンガでやさしくわかるコーチング by CTIジャパン〜コーチングに興味が沸いたら読む本〜
コーチ養成機関 CTIジャパン著「マンガでやさしくわかるコーチング」の要約を紹介します。
本書は、コーチングに興味が湧いたけど、右も左も分からない人にオススメです。僕は、Points of Youというカードを使ったコーチングを提供しているのですが、改めてコーチングの素晴らしさを理解するために読みました。
最近になって「コーチング」という言葉が一般的となってきましたが、実際に受けてみたことがある人はなかなかいません。そしてまた、コーチングを提供している人は、もっともっと少ないです。そのため、コーチングという言葉は知っているけど、実際にどんなことをやっているか分からないのではないでしょうか。
そんな中、コーチ養成機関 CTIジャパンから、コーチングの核心をマンガで表現する実験として、本書が出版されることになりました。本書では、「結果がすべて」と言っているワンマン営業マネジャーの主人公が、コーチングを受けることによって、職場の人間関係やパートナーとの関係を改善していき、いままでとは違った方法で成果を上げていくストーリーが描かれています。
コーチングの特徴である「人が変化する」様子が、解説とともにマンガで紹介されているので、誰でもコーチングがどんなものなのか分かるようになるはずです。
では早速、CTIジャパン著「マンガでやさしくわかるコーチング」についてお伝えしますね。
「マンガでやさしくわかるコーチング」概要・要約
コーチングは、「変化したい」という人類の望みを叶えてくれる手法の一つです。ただし、コーチングというのは、特別なスキルではありません。誰にだって身に付けることができるスキルですし、日常生活でも使える場面はたくさんあります。
例えば、コーチングスキルの一つである「傾聴」は、会話をする機会があればいつでも使うことができます。相手の言葉に心を傾けて聴くと、相手はやる気が引き出されて、行動する意欲に駆り立てられることになるのです。さらに、あなたが傾聴スキルを発揮することで、相手から信頼されることになって、人間関係も良好になっていくはずです。
コーチングというのは、難しいスキルではないことがお分かりいただけたでしょうか。本書を読むことで、もっともっとコーチングについて理解を深められるはずです。なぜなら、すごく分かりやすいマンガで、コーチングのことが解説されているのですから。
主人公は、飲料会社の営業マネジャーの女性。コーチングを受ける前は、「結果がすべて」という具合の力技で、素晴らしい営業成績を上げていました。しかし、部下を持つマネジャーになったことで、彼女が率いるチームの成績は伸び悩んでしまいます。そんなタイミングでコーチングと出会い、いままでとは違った方法で成果を上げていくストーリーが描かれています。
彼女自身の生き方と人間関係が良好になっていく様子から、人に変化を起こすことができるコーチングの凄さを目の当たりにすることができるはずです。コーチングの興味を持った人に、オススメしたい本です。
<マンガでやさしくわかるコーチング 目次>
Part1 コーチングって?
Part2 相手と向き合うスタンス・NCRWとは
Part3 傾聴とは
Part4 人に焦点をあてる
Part5 コーチを付けるということ
Part6 フルフィルメント〜自分の人生を生きる〜
コーチングの基本
コーチングとは
コーチングはもともと馬車を表す「coach」から生まれた言葉だそうです。馬車のように人を「行きたい場所」に連れていく手法として、1990年代からアメリカを中心に広がっていきました。また、コーチングを提供する人のことをコーチと言います。野球などのスポーツのコーチと同じです。
コーチングでは、コーチがクライアント(コーチングを受ける人)の望みを明確にして、一緒に望みを叶えていく手伝いをします。僕のPoints of Youによるコーチングでも、まず最初に目標を決めて、一緒に旅をするようなコーチングを行なっています。
コーアクティブ・コーチングの4つの礎
コーチングと一言でいっても、様々な種類のものがあります。Points of Youも、数あるコーチングの中の一つに過ぎません。本書は、「コーアクティブ・コーチング」というコーチング手法をベースに解説されています。
「コーアクティブ」とは、「協働的」という意味で、コーチングをする側(コーチ)と受ける側(クライアント)が対等なパートナーとして、クライアントが心から望むような人生を生きられるよう、お互いに力を合わせるという、その関係性にひとつの大きな特徴があります。
コーアクティブ・コーチングでは、次の4つの礎を大事にしてコーチングを進めていきます。
①人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である
②今この瞬間から創る
③その人すべてに焦点をあてる
④本質的な変化を呼び起こす
主人公である営業マネジャーの女性は、「相手を信用する」を実践したことで、チームの雰囲気を変えることに成功しました。信頼するとはまさに、4つの礎を実践したことに他なりません。信頼することができなければ、どれ一つとして達成することかできませんからね。
コーチングの基本は、「傾聴」から
傾聴というのは、深いレベルで人の話を聴くことです。僕たちは日常会話をしているので、普段から人の話を聴いているようですが、その「聴く」はきっと「聞く」を実践しているレベルです。「聴く」というのは、中に「心」の文字があるように、相手の気持ちにフォーカスをして聴くことなのです。
コーチングの基本は、この傾聴から始まります。傾聴していると、クライアントの本当の望みがわかるようになります。例えば、口から出てくる言葉は落ち着いているようなのに、すごく嬉しそうな気持ちが感じ取れることだってあります。コーチは、そのような気持ちを感じ取ることで、クライアントが真に望んでいることに向かって、コーチングを進めていくのです。
ただ、傾聴というのは、コーチングの場面だけで使えるスキルではありません。本書では、主人公の夫に対して傾聴を実践している様子が描かれています。
結婚生活がスタートしてから以前のように会話が少なくなっていると感じているときに、彼女が夫に傾聴を実践してみました。すると、夫は抱えている悩みを話してくれて、以前のように笑い合えるような関係に変わったのです。このように、自分と相手がいる場面だったら、傾聴スキルは使うことができるので、ぜひ実践してみてくださいね。
コーチングは人生を変える
コーチングというのは、人に変化を起こす一つの方法です。自分らしさを際立たせる方法を、コーチとともに考え、実践していく手法です。
僕も、Points of Youというカードを使ったコーチングで、たくさんのクライアントが変化する様子を目の当たりにしてきました。「やりたいと思っていたけど動けなかったことに、着手できるようになった」や「なんとなく生きてきた人生だったけど、自分がやりたいことが明確になった」など、いつもクライアントの変化に驚かされてばかりです。
CTIジャパン著「マンガでやさしくわかるコーチング」では、人の変化する様子が分かりやすく紹介されているので、コーチングに興味が湧いた人が学ぶのにピッタリな本です。読むだけでも、普段のコミュニケーションに変化が起こる可能性を秘めているマンガなので、ぜひチェックしてみてくださいね。