【要約まとめ】ファクトフルネス〜あなたは世界を正しく見ているか〜

世界的大ベストセラー「FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」の要約まとめを紹介します。
もしあなたがファクトフルネスを知らなければ、きっと世の中を歪めて見てしまっていることでしょう。
試しに、本書で紹介されている質問に答えてみてください。
質問1 現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を終了するでしょう?
A 20%
B 40%
C 60%質問4 世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?
A 50歳
B 60歳
C 70歳
※正解は、記事を読み進めていただいたら、紹介します。
こちらに本書で登場するような世界の事実にまつわる12の質問にチャレンジできるサイト(チンパンジークイズ)があるのですが、僕は、2問しか正解することができませんでした。
チンパンジーでも33%正解できるので、僕は、チンパンジー以下ということになります。
いくら、自分は賢い、日頃から勉強している、ニュースをチェックしている、と思っていても、本当は世界のことを何も知らないかもしれません。
いや、きっとそうです。
まずは、チンパンジークイズに答えてみたら、僕が言っている意味を分かっていただけるはずです。
本書では、正しく世界を見るための方法が、正確にいうと、歪めて世界を見てしまう原因が記されています。
このファクトフルネスさえ知っていれば、世の中のことをチンパンジーよりも正しく認識することができるようになります。
では早速、世界的大ベストセラー「FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」についてお伝えしていきますね。

「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」要約
本書では、人間がデータを歪めてみてしまう原因として、10のことが挙げられています。
それが、こちらです。
分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み
直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み
恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み
過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

例えば、冒頭の質問ですが、質問1の答えは、C 60%です。
なんと、調査によると、正解率は7%しかないそうです。
アフガニスタンや南スーダンなどに住んでいる子どもたちは、小学校を卒業することができないそうですが、そのような国に住んでいる子どもたちは、世界で2%以下しかいません。
テレビなどのメディアでは、低所得な国に住む人たちの様子が報道されているので、勘違いしてしまうのも無理はないでしょう。
もれなく僕も、認識を誤っていた一人です。
しかし近年では、そもそも低所得な国に住んでいる人自体が、劇的に減って来ていますし、住んでいる人たちの生活レベルも劇的に改善している傾向にあるそうなのです。
だから、思っているよりも、僕たち日本人との生活に大きな差はないものになっています。

次に、冒頭の質問4の答えですが、なんとC 70歳が正解です。
僕は、A 50歳だと思っていたので、多くのチンパンジーたちに負けてしまいました。
第2次世界大戦ごろは、平均寿命は40歳程度だったものが、2017年には72歳にまで伸びているようなのです。
こちらも、世界で発生している飢餓やテロなどの様子を知っていると、間違えてしまうのも無理はないでしょう。
ただし、質問は、あくまで平均です。
飢餓やテロに苛まれている人たちは、世界のほんの僅かしかいません。
もう世界では、何十億人が、貧困から抜け出すことに成功しているのです。
「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」まとめ
本書では、世界を正しく見るための思い込みについて知ることができます。
僕たちは、世界がどんどん悪くなっているとか全て知っているパターンに当てはまるとか、いろんな思い込みによって、世界を歪めて見てしまいがちです。
そして、賢い人間であるがゆえに、チンパンジーよりも正しい答えを導き出せないこともあります。
そこで本書を読めば、常に正しい答えを導き出せるようになるわけではありませんが、今のあなたより確実に、正しい答えを導き出せるようになります。
どれだけ自分が誤って世界を見ていたのかを知ることもできるので、ぜひ手に取っていただきたい名著です。
