【要約まとめ】アイデアのちから byチップハース氏 ダンハース氏〜アイデアを作る六原則(SUCCESs)を解説します〜

【要約まとめ】アイデアのちから byチップハース氏 ダンハース氏〜アイデアを作る六原則(SUCCESs)を解説します〜

ハース兄弟(チップハース(Chip Heath)氏、ダンハース(Dan Heath)氏)著「アイデアのちから」(原書:Made to Stick)の要約を紹介します。

本書は、相手の意見や行動を変えるようなアイデアを作り出したい人にオススメです。相手に影響を与えられるアイデアというのは、本書では「記憶に焼きつく」と表現されています。「記憶に焼きつくと」は、相手に理解され、記憶に残り、持続的な影響力を持つという意味です。

世の中には成功するアイデアと失敗するアイデアがありますが、その違いについてハース兄弟はそれぞれ違う専門分野の観点から研究を重ねてきました。そこで見つけたのが、紹介されている「アイデアの六原則(SUCCESs)」です。このフレームワークに当てはめてアイデアを練ることで、きっとあなたも影響力を発揮することができるようになることでしょう。

では早速、ハース兄弟著「アイデアのちから」についてお伝えしますね。

「アイデアのちから」の概要・目次

相手の記憶に焼きつくアイデアを作り出せば、あなたは影響力を行使することができるようになるでしょう。あなたが生み出した商品が世間を賑わしたり、自分の知らないところで噂されるようになったりすることでしょう。なぜなら記憶に焼きつくということは、相手に理解されますし、記憶に残ります。そのため、影響力が持続的に発揮されるのです。

チップハース氏とダンハース氏の兄弟は、記憶に焼きつくアイデアの研究に没頭するなかで、六つの共通点を発見しました。それが、「単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える物語」というわけです。またの名を、それぞれのアルファベットの頭文字をとって「SUCCESs」(サクセス)と言います。この原則を知っておけば、きっとあなたも影響力を行使できるようになるはずです。

<アイデアのちから 目次>

序章 アイデアのちから
第一章 単純明快である
第二章 意外性がある
第三章 具体的である
第四章 信頼性がある
第五章 感情に訴える
第六章 物語性
終章

アイデアを記憶に焼き付けるサクセス(SUCCESs)の原則

単純明快である(Simple)

単純明快であるということは、そのアイデアの核となる部分が明快で、簡潔であることを言います。どんなに素晴らしい文章を書いたところで、タイトルから内容が分からなければ、読んでもらうことは難しいでしょう。読み手に、文章の核となる部分をわかってもらい、簡潔に表すことで、ようやく読んでもらうことができるのです。

単純明快さの理想は、ことわざです。短いフレーズにも関わらず、誰にでも理解できますし、深い意味だって持ち合わせています。昔々に作られたことわざが、現代でも語り継がれているのは、単純明快だからともいうことができるでしょう。

意外性がある(Unexpected)

アイデアに興味を持ってもらうためには、ごくごく単純なものでは叶いません。相手の予想を裏切るような、意外性を盛り込む必要があります。

意外性というのは「驚き」ともいうことができます。いつもと違うことや普段ならあり得ないようなことで、相手を驚かせるようにしましょう。

具体的である(Concrete)

アイデアを理解してもらうためには、人間の行動や五感を通じて説明する必要があります。アイデアがつまずく原因の多くは、コミュニケーションが成立しないことにあります。

記憶に残りやすいアイデアというのは、具体的なイメージを人間の脳に作り出すことができるアイデアです。そのために、アイデアを説明するときは、ことわざや比喩表現を使って、聴き手全員が同じように解釈できる具体的な内容にする必要があります。

信頼性がある(Credible)

アイデア自体に信頼性がなければ、記憶に焼き付けることはできません。誰が言ったことなのか、根拠はなんなのか、といったことが分からないアイデアには、疑いの目が向けられて記憶に残すことができないのは想像ができますよね。

しかし、信頼性を得ることは、非常に難しいことでもあります。有識者の声を盛り込んだり、統計的な情報を示すことで信頼性を得られる場合もありますし、全く役に立たないこともあります。ロナルド・レーガン氏は1980年アメリカ大統領選で「投票する前に、あなたの暮らしが四年前よりよくなったかを自問してください」と有権者に検証してもらう方法を使いました。信頼性を得るためには、あたとあらゆる方法を検討する必要がありそうですね。

感情に訴える(Emotional)

アイデアを心にかけてもらうためには、相手の感情を書き立てることがコツです。例えば、禁煙キャンペーンなどで薄汚れた肺の画像を見せたり、禁煙することでお金が節約できるというメリットを提示することで、タバコを吸い続けたいという欲求を抑える方法があります。

統計的な情報だけでなく、アイデアを受け取った人がどのような未来になるのかを想像できるような訴え方にすることで、記憶に焼き付けることができることでしょう。

物語性(Story)

物語性があれば、アイデアを実行に移してもらうことができるようになります。アイデアを実行したことで起こるメリットや実行の仕方などを語ることで、相手はアイデアを自ら実行したかのような体験をすることができます。すると、相手は自らも実際に体験してみたいという欲求を駆り立てることができるようになるのです。

この現象を応用して、消防士は消火活動を終えるたびに、体験談を交わしているそうです。そうすることで、消火活動の経験値を何倍にも増やしているのです。

アイデアの六原則で、影響力を発揮しよう

影響力を発揮する可能性が高い、アイデアの六原則はいかがだったでしょうか。身の回りにある成功しているアイデアを思い出してみると、このアイデアの六原則に当てはまっているのではないでしょうか。

「単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える物語(SUCCESs)」であれば、きっとあなたが考えたアイデアも、相手の意見や行動を変えるような影響力を持たせることができるはずです。

これからはアイデアの六原則に当てはめて、影響力を発揮してみてくださいね。

この記事を書いた人

ぞの

こんにちは、"ぞの(@z02n05)"です。会社員をしながら、ブログ執筆やPoints of Youコーチング、タスクシュート個人セッションなどの活動をしています。当サイトでは、「人生ネタだらけ」をモットーに、リアルな体験談を記事にしています。仕事が忙しい方や人間関係に悩む方に、よく読んでいただいてます。