【レビュー】戦略的「無計画」(jMatsuzakiさん、佐々木 正悟さん) – 計画なしでもやりたいことができるようになる方法 –
世界初のタスクシュート認定トレーナーの ぞの(@z02n05)です
一般社団法人タスクシュート協会の理事お二人 jMatsuzakiさん 佐々木 正悟さんによる共著「戦略的「無計画」」が出版されましたので、本の紹介をしていきます。
本の内容はご想像のとおり、「やりたいことがいっぱいあっても計画なんていらないよ」というものです。
僕もですし、あなたもきっと、やりたいことがあったら、つい計画を立ててしまいますよね。
そして、その計画は、だいたい途中で頓挫してしまったり、そもそも計画を立てただけで満足してしまったりしていませんか?
本書では、計画を立ててしっかりと進めていきたい人に向けて、「計画なんてなくてもちゃんとやりたいことはできますよ」ということを教えてくれる内容となっています。
僕は完全には、計画病から抜け出しきれていないですが、確かに計画を立てなくてもプロジェクトが進んでいくという実感を得ています。
そんな体験談を交えながら、「戦略的「無計画」」という書籍についてご紹介していきます。
計画疲れを起こしてしまっている人にとてもおすすめなので、ぜひ最後まで読んでいってください。
やりたいことあっても計画はいらない
計画が失敗する理由
計画を立てても失敗に終わってしまう理由はなぜだと思いますか?
その答えは、未来のことは誰にもわからないからです。
本書では、将棋の棋士を例に説明されています。
棋士は、事前にどんな手を打つかを決めていませんよね。
相手の指した一手に対して、ベストだと思う一手を返すことで勝負をしています。
すべてを手順どおりに指すことはできないし、指したとしても意味不明な一局になってしまいます。
僕たちがやりたいことも将棋と同様で、どれだけ最高な計画を立てたところで、時が進んだらベストではなくなってしまいます。
仕事でもプライベートでも、世の中で起こる出来事は、だいたい想定外です。
だから、計画は、失敗に終わってしまいます。
戦略的「無計画」と「無計画」の違い
では、計画をまったくしなければいいのかというと、そういうわけではありません。
そもそも良くない計画というのは、このようなことが起こる計画です。
- 綿密な計画による計画倒れ
- 計画倒れを立て直すことによる計画疲れ
本書ではこのことを「過剰計画」と言っていますが、つまりみんなが作っている計画は、やりすぎているのだと解釈しました。
様々なことを想定するのはいいけど、想定外は必ず発生してしまうので、修正の手間も発生してしまいます。
これが繰り返されると、計画すること自体も、修正すること自体も、大変な作業になってしまいます。
このような状況を打破するために、「戦略的「無計画」」という考え方を、本書では詳しく解説されています。
戦略的「無計画」の3つの原則
戦略的「無計画」では、計画を立てる代わりに、次の3つの原則だけをすすめています。
- 次の一手を直感で決める
- いきなり本丸から攻める
- 毎日1分でも触れる
非常にシンプルなので、言っていることは、わかるかと思います。
けど、シンプルすぎて、これだけで大丈夫かなと不安になっているのではないでしょうか。
この原則について、僕の経験談を踏まえながら、もうちょっと詳しく解説していきますね。
直感を信じてもいい
「次の一手」は、直感で決めてOK
こうやって言われたら、あなたはどうですか?
動けそうですか?それとも戸惑いそうですか?
ロジカルシンキングが身についている人なら、きっとNGと判断してしまいますよね。
けど、思い返してみると、直感を信じて動いたことの方がうまくいっていたり満足していることが多いのではないでしょうか。
旅行先を決めたり、恋愛をしたときがいい例かと思います。
直感は、いまの自分にとってのベストな判断を選んでくれています。
ロジカルシンキングがダメだと言いたいわけではありません。
ただ、ロジカルシンキングは直感を磨くための土台のようなもので、最終的には人間の直感力に勝るものはない、と僕は思っています。
この記事を読んだあと、自分の行動がどれくらい直感で決まっているか、いくつか意識して観察してみてください。
きっと、直感で決めた行動に満足している自分に気づくはずです。
いきなり本丸を攻めるとは
本丸というのは、やろうとしていることの中で、一番大事なこと。
本書では、このように説明されています。
「本丸」とは、「誰かが直接受け取るもの」です。
誰かが見るもの、聞くもの、手にするもの。
本を執筆してみたいなら書き始めることでしょうし、旅行に行きたいなら日付を決めたり行き先を決めたりすることです。
逆に、本丸から攻めないというのは、外堀を埋める状態です。
本を執筆したいと思っているのに出版社を探したり、旅行に行きたいのにお金の心配をし始めたりすることです。
本丸に着手することができたら、最速で人に見せられるものを作ることを本書では勧められています。
これについて僕は、激しく共感します。
僕は本業で、「〇〇やっておいて」と言われたら、とにかく最速でアウトプットを出せるように仕事をします。
精度は高くなくてもいいから、自分と相手のイメージが一致しているかを確認するために、とにかく目に見えるものを早く作ります。
裏紙に手書きでイメージを書き殴ることが多いです。
そうすることで認識を一致させてから精度を高められますし、もしズレていたらその時点で修正が効きます。
1分だけでも本丸に触れる
本丸を見極めることができたら、まずは1分だけでも触れてみてください。
その理由は、このとおり。
「本丸」を直視するのが怖くて、準備に逃げてしまう人がすごく多い。
あなたの職場を振り返ってみて、やらないといけないことをなかなか始めない人はいませんか。
あなた自身も、大事なことなのに目を逸らしてしまうことはありませんか。
本丸を直視するのが怖いという気持ちはわかりますが、ここは逃げずに直視することが必要です。
僕もあるときまで本丸を見ないようにしていました。
本丸に着手して、ダメだったとき、失敗したときが怖かったんです。
けど、失敗を恐れるのをやめて、本丸から攻められるようになった今、とにかく物事が進んで楽しい状態を味わっています。
プロジェクトが前に進むことが楽しいし、失敗が早くわかるようになったからダメージも少なめです。
だから、本丸から逃げずに、攻める方が、絶対にあなたにとってもプラスです。
しかし、それでも怖いというときは、1分だけでも本丸に触れることがおすすめされています。
たかが1分と思うかもしれないですが、実は1分だけでもできることは多くあります。
1分は、けっして短くありません。
1分でも着手するということについては、著者お二人の前著「先送り0」に詳しくあるので、チェックしてみてください。

計画ではなくリズムを作る
本書では一貫して、計画は要らないということを言われていますが、代わりに頼りになる相棒を紹介してくれています。
それは、リズムです。
リズムとは、ルーティンとルール
リズムとは、たとえば朝起きてから職場に向かうまでのモーニングルーティンのような、いつもの行動の流れのことです。
僕の場合は、こんな感じ。
目が覚めたらうがいをして、ティファールのスイッチをオン。
トイレに行って、歯を磨いて、体重を測って、白湯とプロテインを飲んで、深呼吸をする。
- ルーティン:行動の流れ
- ルール:行動の条件
このようにあなたもきっと、流れるように行動していることはいっぱいあるかと思います。
このルーティンとルールを活用することが、計画よりも役に立ってくれるのです。
例えば僕は、中小企業診断士の試験に合格するために勉強をしていますが、モーニングルーティンを終えた後に勉強するというリズムになっているので、どんなときでも勉強をすることができています。
流れができているから、勉強しないと気持ちが悪いという感覚です。
1日1時間勉強しようみたいな計画ではなく、すでにあるリズムに付け加えることがポイントです。
仕事の場合だったら、始業直後や昼休憩直後に、そのとき一番大事な仕事をやることにしています。
こうしてリズムを活用することによって、計画を立てるよりも、確実にやりたいことが実行できるようになるというわけです。
タスクシュート時間術でリズムを作る
自分がどんなリズムを刻んでいるかわからないというときには、タスクシュート時間術がおすすめです。
タスクシュート時間術は、今日何をやるかを決めて、その実績を記録することで、自分に合ったルーティンを作っていきます。
自分に合ったというところがミソで、実際の行動記録をレビューすることで、毎日の生活がブラッシュアップされていくのです。
先ほど紹介したモーニングルーティンは、2016年から毎日積み上げてきた実績を元に作ったものです。
始業直後や昼休憩直後が狙い目であるということも、過去の実績記録から明らかなのです。
これは僕の場合の話ですが、タスクシュート時間術を活用したら、あなたにとってのベストな時間の使い方も見つけることができます。
世界初のタスクシュート認定トレーナーとして、わかりやすくタスクシュート時間術を解説した記事を用意していますので、こちらもチェックしてみてください。

まとめ
戦略的「無計画」は、僕にとって非常に身近な一冊でした。
僕自身も、長いこと計画病にかかっていて、人生計画を立てるのが大好きだったんです。
例に漏れず、計画を立てるだけで満足して、その計画は実行されることはありませんでした。
そして計画を立てることに疲れてしまったので、「なるようになるさ」という感覚で、流れに身を任せるように生きるようにしてみました。
すると不思議なことに、気持ちがとても楽になるし、やりたいことがうまくいくことが増えてきました。
決めたとおりに実行しないといけないというプレッシャーから解放されたことと、そのときのベストな一手を指せるようになったからです。
だから本書に書いてある内容は、僕にとって非常に身近に感じるし、実体験からも間違いないと太鼓判を押せる一冊です。
やりたいことがいっぱいある人は、ぜひ本書を手に取って読んでみてくださいね。
▼タスクシュート時間術については、こちらの記事をご覧ください。

▼タスクシュート時間術の実践については、こちらの記事がおすすめです。

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