【あいち2022】愛知芸術文化センター〜見どころ、概要、感想まとめ〜

【まとめ】国際芸術祭「あいち2022」(旧あいちトリエンナーレ)

国際芸術祭「あいち2022」のメイン会場である愛知芸術文化センターを鑑賞してきたので紹介します。

愛知芸術文化センターの見どころは、なんと言っても、作品数です。

入場してから最後まで、本当にたくさんの作品に出会うことができます。

加えて、じっくりと作品を味わうことをしないと、本当の意味を理解できないようなものばかり。

国際芸術祭の名に相応しい、濃密な作品展示だったように思います。

この記事では、公式サイトには掲載されていないような見どころや鑑賞した感想などをお伝えしていきます。

これから鑑賞しに行こうとしている方の参考になるかと思うので、ぜひチェックしてみてください。

愛知芸術文化センターの見どころ

会場に入ってまず出迎えてくれるのが、河原温さんの作品。

ずらりと並ぶ数字の辞書に、鑑賞者は意味を探すことになるでしょう。

ローマン・オンダック氏の作品は、会期が進むにつれて、変化していく作品です。

ロシア革命や第一次世界大戦などの世界的出来事が刻まれた丸太が、壁に打ち込まれた杭に刺さっていきます。

1917年から2016年まで、丸太の年輪に応じた出来事が書かれているのが面白いですが、一つ一つの出来事を思うと考えてしまう部分もありますよね。

和合 亮一さんの作品は、2011年3月11日 東日本大震災が発生したときからのツイートです。

壁一面に貼り付けられたツイートには、和合さんが体験したことなどが生々しく掲載されています。

展示スペースに置かれているドーム型のものと大きなレンガのようなもの。

パッと見たときは、スルーしてしまいそうでしたが、ロバート・ブリア氏の作品です。

個人的には、愛知芸術文化センターで、最も印象に残っています。

実はこれらの作品、カメよりも遅いくらいゆっくりと動いているんです。

彫刻とも生物とも違う「動く魂」というコンセプトなのですが、なんとも奇妙で、つい見入ってしまいました。

アンドレ・コマツ氏による巨大な空間は、愛知芸術文化センターで最も巨大な作品です。

人々の分断、労働運動などを連想させる内容で、祖国ブラジルを想う気持ちを感じ取ることができるものでした。

カズ・オオシロさんの作品には、まんまと騙されてしまいました。

一見するとスピーカーのようですが、ただの箱に描かれた騙し絵なのです。

裏から見ると空洞になっているのがわかるので、「騙された(笑)」となってしまうこと間違いなしです。

ホダー・アフシャール氏の作品は、見ていて胸が苦しくなってきました。

入国を拒否されてマヌス島に抑留されてしまった人へのインタビューだからです。

この作品を見るまで、こんな問題が世界で起きているなんて知らなかったです。

10階の展示室の出口に、面白い作品がいくつもあるのでお見逃しなく。

こちらは、10分ごとに橋が架かるという作品。

もちろん自由にわたってOKなのですが、なかなかみんなが行こうとしませんでした。

その様子を見ていると、日本人らしさを感じて、なんか微笑ましかったです。

ちなみに僕は、この作品を見つけた瞬間に、誰よりも早く橋を渡りに行った人です。

百瀬 文さんの映像作品は、あいち2022の代表作の一つとされていますね。

オペラの一節を歌い上げる女性のCGですが、左側の男性の動きに合わせて様子が変わっていきます。

男女の考え方の違いを表しているのかと思いながら、なんだか不思議な感覚だったことを覚えています。

1列に並んで展示された空は、バイロン・キム氏が毎週日曜日に描いたものです。

コロナ禍になってからの気持ちが綴られていて、まるで自分の気持ちを代弁してくれているようでした。

愛知芸術文化センター 8階で、最も心を打たれたのは渡辺 篤さんの、月に関する作品の数々。

特に、「同じ月を見た日」という作品は、瀬戸内国際芸術祭との連動作品です。

コロナ禍で孤独感が広がる中、月を通じてつながりを感じられるような作品です。

特製ポスターが配布されていて、瀬戸内国際芸術祭でも配布されているものと組み合わせることで、1枚の絵が完成するようになっています。

これは、香川県まで足を運ばなきゃいけないって気持ちになりますね。

ローリー・アンダーソン氏 & 黄心健さんの「To the Moon」は、予約が必要なVR作品です。

VRヘッドセットを装着すると、自分が月にいるかのような体験をすることができます。

簡単な操作をすると、とっても簡単に高く飛び上がることができるのです。

なかなかできない体験なので、ぜひチャレンジしてみてください。

愛知芸術文化センターの概要

施設概要

国内外の20世紀美術を中心に充実した作品を所蔵する愛知県美術館、大ホール、コンサートホール、小ホールなどを有する愛知県芸術劇場、アートスペース、アートライブラリー、アートプラザで構成される愛知県文化情報センターからなる複合文化施設。

愛知県の文化芸術の拠点として、名古屋市の中心部に1992年開館。

アクセス

名古屋市東区東桜一丁目13番2号

開館時間、休館日

10:00-18:00(金曜日は20:00まで)

※入館は閉館の30分前まで

月曜休館(祝休日は除く)

参加アーティスト

愛知芸術文化センターの感想まとめ

愛知芸術文化センターは、本当にたくさんの作品と出会うことができました。

なるべく急足で鑑賞したつもりなのですが、それでも3時間ほどかかりました。

なので、じっくり見るなら、少なくとも4時間ほどを見積もっておいた方がよさそうです。

もしくは、フリーパスを購入して、何度も足を運ぶのが良いでしょう。

それくらいに作品数がいっぱいありますし、濃密な時間を過ごせる場所となっています。

今回の展示会は、現代アートを楽しむという気持ちはもちろん必要ですが、社会問題と向き合うという気持ちも必要かもしれません。

いかに自分が狭い視野で生活していたのかを思い知らされる部分が、とても多いように感じたからです。

どうして僕がこのように思うかは、会場に行っていただけたら、絶対にわかるはずです。

ぜひご自身の心と身体で味わってきてみてください。

この記事を書いた人

ぞの

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