【感想】ささやきの森 by クリスチャン・ボルタンスキー(香川県・豊島)の鑑賞レポート〜無数の風鈴、そして短冊のインスタレーション〜【瀬戸内国際芸術祭】

【感想】ささやきの森 by クリスチャン・ボルタンスキー(香川県・豊島)の鑑賞レポート〜無数の風鈴、そして短冊のインスタレーション〜【瀬戸内国際芸術祭】

クリスチャン・ボルタンスキーの「ささやきの森」という作品をご紹介します。

この作品は、瀬戸内に浮かぶ島「豊島」の山奥にあります。

豊島へ行くだけでも大変なのに、そこからさらに、かなり険しい山道を進んでいくことで出会えます。

ただし、かなり苦労してでも、「ささやきの森」を体験する価値は、アリです!

無数の風鈴の音が、森の中で鳴り渡るこの作品は、誰が訪れても感動すること間違いなしです。

ぜひ足を運んでいただきたいので、ささやきの森について、詳しくお伝えしますね。

ささやきの森とは

「ささやきの森」は、クリスチャン・ボルタンスキーによる作品です。

完成したのが、2016年の瀬戸内国際芸術祭から。

公式サイトには、このように作品紹介されています。

豊島・檀山の中腹にあたる森林の中、無数の風鈴が風に揺れ動き、静かな音を奏でるインスタレーション。
風鈴の短冊には、これまでに訪れた方の大切な人の名前が記されています。風になびく音は魂の神秘性を思わせ、無名の個人を記憶に留め、人間存在の強さや儚さを表現します。
鑑賞者は、新たに自分の大切な人の名前を残すことができます。後日、名前は書かれた文字のまま短冊(プレート)に刻まれ、作品の一部となって風に揺れ動き始めます。

https://benesse-artsite.jp/art/la-foret-des-murmures.html

ささやきの森へのアクセス

ささやきの森へは、とにかくアクセスしにくいです。

特に、運動不足の人は、相当に覚悟しておいた方がいいです。

なぜなら、めちゃくちゃな山奥に存在しているからです。

地図上では、「島キッチン」から徒歩15分と書いてありますが、「電動自転車で15分」と思っておいた方がいいです。

歩いて行こうと思うと、ハードなトレーニングをしている僕でも、かなり息が上がります。

夏だったら、間違いなく汗だくになることでしょう。

ちなみに僕は、冬に電動自転車を使って訪れて、「軽めの運動だな」って思えたくらいでした。

(一緒に行った、運動不足の彼女は、ボチボチ大変そうでした。)

ささやきの森の魅力

無事に、「ささやきの森」へ到着することができたら、一見すると、ただの森に見えてしまうことでしょう。

しかし、奥へ奥へと進んでいくと、だんだんと音が聞こえてきます。

音の正体は、無数の風鈴です。

島風が吹くたびに、風鈴の心地よい音が鳴り響いて、森ではない異世界にいるような体験ができます。

さらに僕は、冬に行ったおかげで、足元の落ち葉の音も相まって、なんとも風情を感じることができました。

一つ一つの風鈴には、短冊があって、そこに名前が書かれています。

よーく名前を見てみると、瀬戸内アートの創始者 福武總一郎さんの名前も発見!

他にも、ベネッセグループの皆さまなど、いくつか知っている名前も。

名前探しが、とても楽しかったです。

ちなみに、自分の名前を入れたい場合は、豊島にある「心臓音のアーカイブ」にて、5,000円だそうですよ。

ささやきの森の詳細

名称ささやきの森
住所香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃1771
開館時間10:30 〜 16:30
鑑賞料金無料
休館日開館カレンダーによる
電話番号0879-68-3555(豊島美術館)
HP公式サイト

ささやきの森まとめ

「ささやきの森」は、とっても行きにくい場所ですが、人生で一度は、体験していただきたい場所です。

森の中にいるのに、森の中じゃないみたいな感覚が味わえます。

僕は会期外に行ったこともあって、周囲の人の気配も感じることなく、無数の風鈴が鳴り渡っている不思議な体験をすることができました。

なんとも表現しにくい美しくて素敵な場所を、ぜひ体験してみてください。

▼豊島を訪れる際は、こちらの記事を参考にしていただけると嬉しいです。

▼クリスチャン・ボルタンスキー − Lifetime – の鑑賞レポートもありますので、こちらもどうぞ。

この記事を書いた人

ぞの

こんにちは、"ぞの(@z02n05)"です。会社員をしながら、ブログ執筆やPoints of Youコーチング、タスクシュート個人セッションなどの活動をしています。当サイトでは、「人生ネタだらけ」をモットーに、リアルな体験談を記事にしています。仕事が忙しい方や人間関係に悩む方に、よく読んでいただいてます。