労働経済の分析(厚生労働省)から見た「仕事は楽しいかね?」に対する答え
「仕事は楽しいかね?」
あなたはもし、このように聞かれたらなんと答えますか?「イエス!」と胸を張って答えられそうですか?それとも、悩んでいることをぶちまけてしまいそうですか?
デイル・ドーテン氏著「仕事は楽しいかね?」の中で、仕事のやりがいについての調査が掲載されています。厚生労働省の「労働経済の分析」です。これによりますと、2005年時点で仕事にやりがいを感じている人は、たったの16.6%しかいないとのこと。
平成20年版なのでやや古いデータですが、衝撃的な数字ですよね。マックス・エルモア氏のように、仕事を楽しめている人は、日本には2割もいないようなのです。
また、「労働経済の分析」は、毎年発表されているのですが、他の年に発表されたものからも、「仕事は楽しいかね?」に対する答えで興味深いものを見つけることができました。仕事を楽しむ方法のヒントも見つけられましたよ。
では早速、ご紹介していきますね。
労働経済の分析から見た「仕事は楽しいかね?」の答え
平成20年版 労働経済の分析
こちらの図は、「仕事は楽しいかね?」の中でも紹介されている「平成20年版 労働経済の分析」です。
赤色の線に注目すると、2005年まで右肩下がりですよね。日本人の仕事に対するやりがいの低下が見て取れます。
原因はいろいろありそうですが、あなたはこの16.6%の満たされている方に含まれていますか?それても、仕事にやりがいを感じていない方に、票を投じますか?
平成29年版 労働経済の分析
また今度は、「平成29年版 労働経済の分析」を見てみてください。ワーク・ライフ・バランスに注目した図ですが、ここからも「仕事は楽しいかね?」に関連することか見受けられます。
希望と現実の合致状況、両立のストレス状況を見ると、かなり多くの不満や落胆の気持ちを感じ取ることができるのではないでしょうか?
自分も該当するのですが、本当に多くの日本人が、仕事を楽しめていないように感じてなりません。
平成30年版 労働経済の分析
しかし、「平成30年版 労働経済の分析」を見ると、明るい兆しを見つけることができました。
転職者は、仕事に対する満足度が高い傾向があるのです。それも、若い世代に高い傾向があるのが見て取れます。
転職は、人生の一大イベントの一つ。いったいなぜ、転職者の満足度が高い傾向があるのでしょうか?
僕が思うに、マックス・エルモア氏のこの一言で説明できると思います。
試してみることに失敗はない
今まで勤めてきた職場を離れて、新しいことにチャレンジするのが転職です。仕事を覚えないといけないですし、人間関係も再構築する必要があります。きっと、多くの苦労があるはずです。
けどしかし、今までと違うことにチャレンジすることになるので、満足度が高まるのだと思うのです。そして、チャレンジすることに対して抵抗が少ない若者の方が、より満足度が高いのでしょう。
仕事を楽しむには、試すことをやめないこと
僕はきっと、仕事の話をすることが大好きな陽気な爺さん「マックス・エルモア」氏から、「仕事は楽しいかね?」と質問をされたら、こんな風に答えることでしょう。
「今の仕事は悪くない。けど、最高じゃない。」「10点満点中7点くらい」
「労働経済の分析」で紹介されている、やりがいを感じていない人、ストレスを感じている人に分類されそうです。
けどしかし、「平成30年版 労働経済の分析」からは、現状を打破するためのヒントを見つけることができました。紹介されている転職するのも一つの手かもしれませんが、何より「試すこと」が仕事を楽しむために重要だということです。
今の職場で部署異動をしたり、業務内容を変えたり、今までと違う仕事のやり方を試すのもアリでしょう。
きっと、試すことをやめなければ、仕事を楽しむことができるので、新しいことにチャレンジしていきましょう。