【将棋本レビュー】藤井聡太推薦!将棋が強くなる基本3手詰〜詰将棋のコツを学べる書籍〜
詰将棋のコツを学べる書籍「藤井聡太推薦!将棋が強くなる基本3手詰」を紹介します。
本書は、詰将棋が上手になりたい人にオススメです。初心者向けに丁寧に解説されているので、掲載されている問題を解いていけば、詰将棋のレベルが上がるはずです。
僕は、とにかく詰将棋が下手くそで、難易度が低い3手詰でも分からないことがよくありました。ただ、本書を読んで、下手くそな理由が明確になりました。
本書では、18のパターンと200の例題が掲載されているのですが、これをしっかりと解いてから、詰将棋のレベルが明らかに上がりました。駒の使い方が上手になったことが、普段の将棋でもよく感じられるようになりました。
なので、詰将棋が苦手、終盤力が弱いなどと感じている人に、ぜひオススメしたい書籍です。
では早速、「藤井聡太推薦!将棋が強くなる基本3手詰」についてお伝えしますね。
藤井聡太推薦!将棋が強くなる基本3手詰 概要・目次
本書のまえがきには、このように言われています。
詰将棋の手筋は数多くありますが、基本的な詰手筋のほとんどが3手詰にあると言っても間違いありません。ですから3手詰を数多く解くことによって、あなたの終盤力はダンと上達します。
このことは、まさにその通りと感じていて、僕自身も、本書を読んでから、終盤力が明らかに強くなったと感じています。
いつも直線的な攻撃ばかりしていた僕ですが、玉の逃げ場をなくす方法には、いくつものパターンがあることを学びました。
そして、パターンを学んだことで、攻め方にバリエーションが生まれて、今まで以上に、将棋が楽しくなるという効果もありました。
なので、これから詰将棋を上手になっていきたい人に、ぜひオススメな書籍です。
<藤井聡太推薦!将棋が強くなる基本3手詰 目次>
第1章 3手詰へのステップアップ
第2章 詰将棋を解くコツ
第3章 基本例題3手詰
第4章 基本3手詰140題
第5章 卒業問題10題
詰将棋上達の道のり
詰将棋のルール
初心者向けの本ということもあり、詰将棋のルールから解説されています。
- 指せるのは王手だけ
- 詰将棋の答えは1つ
- 攻守ともに最善を尽くす
- 残り駒は全て玉方の自駒
- 無駄な合駒をしない
恥ずかしながら、僕は「無駄な合駒をしない」というルールを知らなかったので、
と頭を抱えていました。
すでに知っていることかもしれませんが、あたらめてルールの確認をしてから詰将棋を始めてみてくださいね。
詰将棋のコツ
詰将棋を解くためには、いくつかのコツがあると紹介されています。
- 守備駒がなかったら
- 玉を1つ動かすと
- 相手の駒を取る
- 邪魔な駒はないか
- 先に逃げ道をふさぐ
例題とともに、このコツのことが解説されているので、すごくイメージがしやすいです。
と考えていた時とは、格段に詰将棋のレベルが上がりますよ。
詰将棋のパターン
本書の中で、僕がもっとも勉強になったのが、詰将棋のパターンを知ることができたことです。
【捨て駒がない手筋】
金で詰める
竜で追い込む
玉は下段に落とせ
駒を成る攻め
駒を取る攻め
桂の使い方
逃げ道をふさぐ
【捨て駒がある手筋】
玉を誘導する(3方向)
駒が取られる形
捨て駒で逃さない
守備駒を動かす(7種類)
焦点の捨て駒
退路封鎖
打つ場所を作る
邪魔駒消去
利き筋を通す
【覚えておきたい手筋】
開き王手
両王手
この全18パターンと例題50問、そのあとの章にある練習問題140問、最後の卒業問題10問を解いたことで、グンッと詰将棋が上手になりました。
玉を攻める方法をいくつも知っていれば、実際の将棋でも役立つことが想像できます。
パターンを覚えたら詰将棋が上手になる
本書を読んで一番良かったことは、詰将棋のパターンを覚えることかできたことです。
パターンを覚えたことで、玉を詰ませる攻めのバリエーションが増えました。
そして、今までにない攻めの選択肢が増えたので、さらに将棋を指すことが楽しくなってきました。
本書で紹介されている基本を身に付ければ、将棋が強くなると確信しているので、これからも何度も読み直したいと思います。