【7つの習慣】第4の習慣「Win-Winを考える」まとめ〜人間関係におけるリーダーシップの原則〜
世界的大ベストセラー スティーブン・R.コヴィー博士著「7つの習慣」の第4の習慣「Win-Winを考える」〜人間関係におけるリーダーシップの原則〜の要約まとめを紹介します。
Win-Winとは、自分も勝ち、相手も勝つという人間関係の哲学のことです。
そこに人間関係がある限り、Win-Winの関係でなければ、生産的な関係を続けることは難しくなることは明白ですよね。
ただし、どうしてもWin-Winの関係が築けない場合だってあることでしょう。
そんなときは、No Dealという、取り引きをしないことに合意することも必要になってきます。
このように、人間関係においては、Win-WinかNo Dealという選択が行えるように、合意形成していきましょう。
ではもっと詳しく、第4の習慣「Win-Winを考える」〜人間関係におけるリーダーシップの原則〜についてお伝えしていきますね。
▶︎▶︎▶︎オーディオブックで聴く第4の習慣「Win-Winを考える」とは
7つの習慣では、人間関係において、6つのパラダイムが存在すると考えます。
- Win-Win:自分も勝ち、相手も勝つ
- Win-Lose:自分が勝ち、相手は負ける
- Lose-Win:自分が負けて、相手が勝つ
- Lose-Lose:自分も負けて、相手も負ける
- Win:自分が勝つ
- Win-Win or No Deal:自分も勝ち相手も勝つ、それが無理なら取り引きしないことに合意する
どの状態がもっとも望ましいかは、言うまでもありませんよね。
もちろん「Win-Win」が最高です。
必ずお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢で、より良い方法を探していく状態のことです。
そして、どうしてもお互いに満足のいく解決策が見つけられなかったら「No Deal」という、合意しないことに合意することも必要です。
このNo Dealという選択肢を持っているだけで、自分にも相手にも、気持ちの余裕が生まれます。
相手を自分の思惑通りに誘導する必要はありませんし、何が何でも目的を達成しようと必死になる必要もないからです。
人間関係が生じる場面では、必ずWin-Win or No Dealとなるように、関係を築いていきましょう。
第4の習慣「Win-Winを考える」の実践
Win-Winを実行するためには、相手と「Win-Winの実行協定」をはっきりと決めておくことが重要です。
- 望む結果–いつまでに、何を達成するのか(手段を決めるのではない)
- ガイドライン–望む結果を達成するときに守るべき基準(規則、方針など)
- リソース–望む結果を達成するために使える人員、資金、組織のサポート
- アカウンタビリティ(報告義務)–結果を評価する基準、評価する時期
- 評価の結果–達成度合い、貢献度合い、評価の結果としてどうなるのか
これらの基準が明確となっていて、関係者全員が了承して同意していれば、自ずとWin-Winの関係を築くことができます。
注意点として、Win-Winの実行協定は、手段ではなく、結果に目を向けたものである必要があります。
手段を、本人の選択に任せることで、相手への信頼残高を増やすこともできますし、相手の成長に貢献することもできます。
また、Win-Winの実行協定を評価するのも、自分自身であることも重要です。
7つの習慣では、当事者全員で相談して決めた基準であれば、自己評価も正確に行えると言われています。
逆に言えば、自己評価ができない基準であれば、不完全なWin-Winの実行協定なのでしょうね。
第4の習慣「Win-Winを考える」まとめ
Win-Winという考え方は、ビジネスの世界では常識となっています。
しかし、実際にWin-Winの実行協定が設けられているかといえば、そうではないことはあなたも承知の通りです。
そしてまた、Win-Winという考え方は浸透していますが、同じくらい重要なNo Dealは、あまり知られていないように感じます。
なので、まずあなたから、本当の意味でのWin-Winを実行に移してみてくださいね。
▶︎▶︎▶︎オーディオブックで聴く7つの習慣の要約まとめ記事
- 第1の習慣「主体的である」〜パーソナル・ビジョンの原則〜
- 第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」〜パーソナル・リーダーシップの原則〜
- 第3の習慣「最優先事項を優先する」〜パーソナル・マネジメントの原則〜
- 第4の習慣「Win-Winを考える」〜人間関係におけるリーダーシップの原則〜
- 第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」〜共感によるコミュニケーションの原則〜
- 第6の習慣「シナジーを創り出す」〜創造的協力の原則〜
- 第7の習慣「刃を研ぐ」〜バランスのとれた再新再生の原則〜