【要約まとめ】仕事は楽しいかね? byデイル・ドーテン氏〜試すことを喜びに変えるための書籍〜
デイル・ドーテン氏著「仕事は楽しいかね?」の要約を紹介します。
本書は、仕事を楽しんで、成功したい人にオススメです。自己啓発本の名著の中でも、トップに君臨する名著である本書では、ひたすらに「試すこと」の素晴らしさについて説かれています。
空港で足止めを食らっている陽気な爺さん「マックス・エルモア」氏と、やさぐれた普通のビジネスマンのストーリーからは、必ずあなたの人生を変えるヒントを見つけられることでしょう。
では早速、デイル・ドーテン氏著「仕事は楽しいかね?」について紹介します。
「仕事は楽しいかね?」概要・目次
「仕事は楽しいかね?」の主役は、変わり者の老人であり、発明家、起業家として巨万の富を築いた「マックス・エルモア」氏です。ひどい大雪で、飛行機が飛べなくなくなってしまった空港が舞台。35歳のやさぐれた普通のビジネスマンが、マックスから仕事を楽しむ方法、いや、人生の成功法則を学んでいくストーリーです。
突然ですが、あなたはマックスに、こんな質問をされたらなんと答えますか?
仕事は楽しいかね?
もしこの質問に、大きな声で「イエス」と答えられなかったとしたら、そこそこの給料、そこそこの仕事、そこそこの人生で甘んじている、本書に登場するビジネスマンと同じです。努力しているのに、勉強もしているのに、「そこそこ」から抜け出せないのは苦しいですよね。
本書を読めば、必ずや「そこそこ」の人生を変えられるヒントが見つけられます。キーワードは、「試す」こと。正しい目標設定や情熱を持つことよりも、もっと大事なことこそが、「試す」ことなのです。
「試す」ことを繰り返していけば、少しずつビジネスの成功確率を上げることができます。何より、人生を楽しめるようになるはずです。この記事では、試すことの素晴らしさについて紹介していきますね。
<仕事は楽しいかね? 目次>第1章 仕事は楽しいかね?
第2章 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが<何度も>繰り返されていくのだよ。
第3章 試してみることに失敗はない
第4章 明日は今日と違う自分になる、だよ。
第5章 これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。「遊び感覚でいろいろやって、成り行き見守る」というのがね。
第6章 必要は発明の母かもしれない。だけど偶然は発明の父なんだ。
第7章 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
第8章 きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落していたんだ。
第9章 あの実験で学ぶべきことはね、「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること」なんだよ。
第10章 それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。
第11章 もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?
第12章 覚えておいてくれ。「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」ということを。
第13章 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
第14章 きみが「試すこと」に喜びを見い出してくれるといいな。
仕事を楽しくするには、試すことをやめないこと
唯一の目標は、明日は今日と違う自分になる
ビジネス書や自己啓発本を読んできた人ならきっと、成功法則の一つや二つは知っていることでしょう。目標設定や情熱を持つことなどと、難しそうな言葉に頭を抱えたかもしれませんね。
しかし、マックスは、そのような成功法則に、大きなバツ印を付けます。それよりももっと大事なことは、「試す」ということなのです。
もちろん試すというのは、より良くなるための方法にチャレンジしていくということです。毎日変化することは、あなたの想像を超えるほどに難しいでしょう。
ここに長期目標なんてものは存在しません。その例えで、この一言が最高に大好きです。
きみは、最初に陸にあがった魚は、長期にわたる目標を持っていたと思うかね?
陸にあがった魚は、絶対に「いつか歩けるようになってやる」とか「コーヒーが飲めるようになりたい」なんて考えているわけないですよね。意味があるかどうかわからないけど、陸にあがることを試しただけですよね。
変えたものを、さらに変え続ける
きっとあなたは、「試す」こと惹かれているので、24時間以内に何か変化を加えることでしょう。また翌日にも、きっと何か試してみる。そのまた翌日も。
そしていずれは、もう変化を加えても進化しないほどになって、試すことをやめてしまう。それではダメなのです。
「ホーソーン効果」という言葉をご存知でしょうか?電話機を製造する工場で行われた実験で、手元を徐々に暗くして、作業環境に変化を加えていった実験です。この結果、何が起こったのかというと、全く手元が見えなくなるまでは、生産性は上がり続けたということです。
さらにすごいことは、休憩時間を変えたり、賃金を変えたり、規則を変えたりして、とにかく変化を起こし続けたことです。この実験は、あらゆる条件を同時に変えてしまっていたので、正しい実験結果はわかりません。ただし、生産性は30%も上がったという実績を残すことができました。
ここから学ぶのは、手元を暗くするだけで満足せず、次々と実験を繰り返したことです。マックスは、次のように言っています。
あの実験で学ぶべきことはね、あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること、なんだよ。
試すことを喜びに変える
「試す」ことは、簡単そうに見えて、実は難しいことです。3日坊主という言葉があるくらいなので、毎日の習慣にするためには、苦労が伴ってきます。
けどしかし、毎日進化するための実験を繰り返していたら、10回中10回失敗していたことが、10回中9回の失敗になるかもしれません。世の中の成功者というのは、誰よりも試すを繰り返してきた人たちのことを言います。
だからきっと、あなたが1回試すごとに、成功者に一歩ずつ近づいているはずです。そう信じて、一緒に試すことを繰り返す人生を送りましょう。最後に、マックスからこんな言葉が届いています。
きみが”試すこと”に喜びを見い出してくれるといいな。