【要約まとめ】仕事は楽しいかね?2 byデイル・ドーテン氏〜優れた上司の仕事術を学ぶ書籍〜
デイル・ドーテン氏著「仕事は楽しいかね?2」の要約を紹介します。
本書は、”ほんもの”の上司になりたい人にオススメです。前作「仕事は楽しいかね?」を読み、あらゆることを「試す」ことをしたおかげで、あなたは社内で屈指の優秀な人物になることができたはずです。
あなたが優秀になるにつれて、周りにいる人たちとの関係が多様化するでしょう。そして、リーダーや上司としての立ち振る舞いを求められるようになるはず。
そのタイミングで本書を読めば、優れた上司がどんな仕事をするべきなのかを知ることができます。管理したり指示を出したりといった仕事は、並みの上司がやることですよ。一方で、優れた上司がいる職場は、笑い声が漏れてくるのが特徴です。
では早速、デイル・ドーテン氏著「仕事は楽しいかね?2」についてお伝えしますね。
「仕事は楽しいかね?2」概要・目次
本書の主役は、前作と同様に「マックス・エルモア」氏です。「試す」を実践して社内でも評判になり、出世していったビジネスマンが、リーダーや上司としての振る舞いに悩んでしまったので、マックスを訪ねにいくところから始まります。
本書に書いてあることを実践すれば、マックスがいう”ほんもの”の上司になるヒントを掴めるはずです。ここでいう”ほんもの”の上司とは、「会うのが楽しみで、きみを高いレベルに引き上げてくれる人」のことです。
“ほんもの”の上司に出会ったことはあるかね?
正直にいって僕は、”ほんもの”の上司とは如何なものか分かりません。すごいと思えたり尊敬できたりする上司には、なんども出会ってきました。けどしかし、自分のレベルを引き上げてくれる人には、出会ったことがないのでイメージも付きません。
しかし、本書には、「並みの上司」と「優れた上司」の比較が随所に記されているので、読めば読むほどに”ほんもの”の上司のことが分かってきます。イメージが湧いてきたら、自分自身か”ほんもの”の上司になれる可能性は高まるはずです。
リーダーや上司として”ほんもの”になりたい人は、必読の名著ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
<仕事は楽しいかね?2 目次>第1章 “ほんもの”の上司に出会ったことはあるかね?
第2章 優れた上司は、常にお役所的な体制と戦っている。
第3章 優秀な管理職の基本的な仕事は、管理することじゃない。
第4章 仕事選びの大切な基準は“いまより幸せになれること”なんだ!
第5章 有能な部下は、探すことより探されることのほうがずっと多いんだ。
第6章 労働移動率が二十パーセントの企業のほうが十パーセントの企業よりずっと健全だということもある。
第7章 仕事は楽しくなくちゃだめだ。職場から笑い声が聞こえてこなければ、きみのやり方は間違っているということだろうね。
優れた上司の仕事術
自由を作り出す
“ほんもの”の上司が最も注力するべきことは、魅力的な職場をつくることです。魅力的な職場であれば、”ほんもの”の部下たちも集まってきて、仕事がより楽しくなるでしょう。
しかし、並みの上司は、書類にハンコを押したり、部下に指示を出すことがメインの仕事になっています。あなたの職場にいる上司は、上司であるあなた自身は、どんなことが本来の仕事だと思っているでしょうか?
具体的に優れた上司がやることは、部下を信頼するということです。部下がやることなすことを管理しない。お役所主義的な環境から解放することが、魅力的な職場には必要なのです。
チャンスと変化を作り出す
そして、優れた上司は、指示を出すのではなく、質問を投げかけるのが得意です。答えを教えるのではなく、部下に答えを見つけさせることが大切です。答えを教えてしまえば、対処療法的にはいいかもしれませんが、逆に、部下の考える力を奪っているともいますよね。
また、部下がのんきに構えていれば、変化を与える合図だとも言われています。その人の能力より、少し上の仕事をさせることで、部下のやる気を引き出すのです。この時のとっておきの質問は「これがきみにできる最善のことか」ですよ。
仕事は楽しくなくちゃダメだ
“ほんもの”の上司と”ほんもの”の部下が職場に求めるものは、実は、全く同じものです。それは、魅力的な職場です。
最高の人が働くにふさわしい場所があれば、自ずと”ほんもの”たちは集まってきます。そしてマックスは言います。
仕事た楽しくなくちゃだめだ。職場から笑い声が聞こえてこなければ、きみのやり方は間違っているということだろうね