【解説】タスクシュートはどこまで記録すべき?365日24時間の記録は必要ありません
タスクシュート認定トレーナーの”ぞの(@z02n05)”です。
タスクシュートを使ったことがない人にタスクシュートのことを説明すると、必ず言われるのが、「人生のすべてを記録するなんて苦しそう」ということ。
なにか行動を起こすたびにTaskChute Cloud 2を起動するのがめんどくさいということは、確かに分かります。
実際に「365日24時間すべてを記録しなければいけないのか?」「1分以上のタスクを記録しなければいけないのか?」という質問は、今までに何人もの方からいただいてきました。
そこで、いつも答えるのが、

「無理のない範囲で
ということ。
大前提として、365日24時間を記録する必要は、まったくありません。
1日のうち、たった5分だけの記録でも、タスクシュートによる効果を実感することが可能です。
だからこの記事では、「どの程度まで記録すべき?」という疑問に答えながら、タスクシュートが「苦しそう」「めんどくさそう」という誤解を解いていきます。
タスクシュートを使うことで、自分が心地よいと感じる瞬間を増やすことができるので、ぜひご活用を検討ください。
タスクシュートはキチッと記録しなければいけないのか
タスクシュートが大切にしていることは、間違いなく記録です。
いつ何をやったのか、そして、どう感じたのかを記録することが、タスクシュートを使うためには、必要になってきます。
では、どこまで記録すればいいのか。
まずは教科書的な考え方から見ていきましょう。
教科書の基本は「1分以上かかるすべての行動」を記録
タスクシュートの教科書的な本である「なぜ,仕事が予定どおりに終わらないのか?〜「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術」では、1分以上かかるすべての行動について、あらかじめ見積もりを出すことがすすめられています。
タスクシュート式では、1分以上かかるすべての行動の見積もりをあらかじめ出します。
なぜそのようなことをするのかというと、細かくても見積もり時間がないと、「12:05に昼食に行ける(それまではいけない)」という情報が正確でなくなるからです。
細かい行動まで見積もっておかないと、「12:05に昼食に行ける(それまではいけない)」という判断が正確にできなくなってしまうからです。
つまり、見積もり時間を実際にかかる時間よりも甘く見積もってしまって、時間をムダにしてしまうリスクが高まる可能性が高いからです。
きっと多くの人が経験あると思います。
「5分だけ時間をください」と言われて話しはじめたら、実際には、1時間くらい話していたなんてこと。
このような時間のムダは、1分単位での行動を24時間分すべて記録していないから発生しやすくなります。
※実際に時間がムダとなってしまったかは置いておいて、見積もりと現実の時間の差のことをムダと言っています。
そのため、原則としては「1分以上かかるすべての行動」を記録することがベストです。
けれど、ほとんどの人は24時間を記録していない
ただ正直、1分以上かかるすべての行動を記録することは、かなり手間と労力がかかります。
だからと言って、365日24時間すべての行動を記録しなければいけないのかというと、まったくそんなことはありません。
タスクシュートを使ったことがない人は、タスクシュートを使っている人のことを、変な人だと思いがちですが、そんなことはないのです。
タスクシュートユーザーが記録しているのは、自分が記録したい行動のみ。
僕のように情報発信している人たちが、かなりマニアックに使っているから、ハードルが高いと感じられているだけです。
僕自身は、たまたま自分の性分にあっていたので、最初から24時間の記録を実践していました。
けど、認定トレーナーとしてタスクシュート初心者の方の様子を見守っている限りでは、ほとんどの人が、24時間の記録を行っていません。
だいたい10〜20程度のタスクに絞って記録をされています。
それでいて、十分にタスクシュートの効果を感じているとおっしゃっているので、24時間を記録する必要は、まったくないと言い切ることができます。
タスクシュートは心地良さを見つけるために使う
タスクシュートは、記録することが大切だと言っていますが、その目的は、自分にとっての心地良さを見つけるためです。
例えば、有給休暇を利用して、午前中の公園で日向ぼっこをしながらコーヒーを飲んでいるところを想像してみてください。
間違いなく幸せを感じる瞬間ですよね。
しかし、記録がなければ、この幸せな瞬間のことなんて、すぐに忘れてしまいます。
人間の記憶なんて、そんなものです。
これがタスクシュートで記録されていたらどうなるかというと、タスクシュート上で高評価だった時間として記録されますし、レビューのタイミングで日記などに増やしたい時間として重ねて記録されます。
つまり、記録されることによって、高確率で再現されるようになるわけです。
逆にまた、23時までYouTubeを見てしまったおかげで、翌日、起きるのが辛かったとしましょう。
もし記録がなければ、おそらく今日も23時までYouTubeを見てしまい、翌日、起きるのが辛いというのが繰り返されることになるでしょう。
しかし、記録することを習慣にしておくと、YouTubeを見ようとした瞬間に、過去に朝起きるのが辛かったときの気持ちが蘇りやすくなります。
日記などに起きるのが辛かったことなどを書いておけば、より鮮明に感情を思い起こしやすいでしょう。
こうして思い出すことさえできれば、たぶんYouTubeを見なくなったり、30分見ていたところを15分などに短縮するような行動に移せるはずです。
記録がなければ、毎日なんとなく同じ失敗を繰り返してしまうことは、今までの経験から想像できますよね。
記録するのは、キチッとするためではなく、心地良い時間を増やすため。
ここさえ押さえておけば、記録する量は自分で決めてしまって大丈夫です。
記録するタスクの選び方
では具体的に、24時間を記録する必要はないとして、どんなタスクを記録したらいいか気になってきますよね。
僕がおすすめしている選び方を、3つの段階に分けて紹介します。
まずは「心地良い行動」を1〜5つ
僕のおすすめは、自分がやっていて心地良いと感じる行動で、なるべく毎日やることです。
例えば、「本を読む」「ブログを書く」「コーヒーを飲む」というような「これをやっている時間をもっと増やしたい」と思えるような行動がいいと思います。
欲張って、好きな行動をたくさん記録するのは、挫折の原因になってしまうので、やめておいた方がいいです。
だいたい1〜5つくらいのタスクを記録することから始めると、タスクシュートが長続きしやすいです。
慣れてきたら「記録したいこと」「忘れたくないこと」
僕は、タスクシュート時間術を始めたばかりの頃から、1分以上かかるすべての行動を記録することは諦めていました。
だって、めんどくさくなるのが目に見えてましたから。
では一体、どのような基準で記録しているのかというと、「記録したいこと」「忘れたくないこと」に絞っています。
例えば、1日に何回トイレに行くかを記録したいと思えば、「トイレに行く」というタスクを設定しますし、朝一番で深呼吸することを習慣にしたいと思えば、「深呼吸する」というタスクを設定します。
「増やしたい行動」だけでなく、「あとから知りたくなりそうな行動」も入れてあげるイメージですね。
記録したくない時間は「ダラダラする」で一括りにする
逆に、SNSを見たり動画を見るといった休憩のような記録したいと思わない行動は、「ダラダラする」というように一括りのタスクに設定しています。
こうすることで、自分の中の「記録することがめんどくさい」という気持ちと、「記録をしっかり取りたい」という気持ちの折り合いをつけています。
ただ注意点は、「ダラダラする」ときも、可能な限り正確な見積もりを算出することです。
これはかなり経験則になってきますが、時間帯や一つ前のタスクの重さによって、だいたい自分がどれくらいダラダラしたいのかが分かってきます。
なので、同じ「ダラダラする」のでも、1分単位でダラダラする時間を変えています。
こうして、タスクを一括りにするときでも、見積もり時間の正確性を保てるように、日頃から意識して記録をつけています。
▼タスクを登録する基準の詳細は、こちらの記事を参考にしてみてください。

自分なりのルールを見つけるのがベスト
紹介してきたとおり、原則としては「1分以上かかるすべての行動」を記録することがベストだと思います。
その方が絶対に、見積もり時間と実際にかかる時間との誤差が減らせるからです。
ただしかし、僕の場合は、「めんどくさい」という気持ちに争うことはできませんでした。
なので、「記録したいこと」「忘れたくないこと」だけを記録するようにして、あとは「ダラダラする」というように、タスクを一括りにしてしまうことがよくあります。
このように、タスクシュート時間術を使う中で、自分なりのルールを見つけて、無理のないように記録していくのがよいかと思います。
タスクシュートを使いこなせるようになるまでのステップは、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

まとめ
タスクシュート認定トレーナーとして声を大にして言いたいのは、「タスクシュートはめんどくさくないです」ということ。
24時間365日を全部記録することをしなくても、十分に効果を発揮してくれます。
記録する量は、次のように考えてもらえたら大丈夫です。
- 原則は「1分以上かかるすべての行動」
- でも、始めるときは「心地良い行動」を1〜5つで十分
- 慣れてきたら「記録したいこと」「忘れたくないこと」に広げる
- 記録したくない時間は「ダラダラする」で一括りに
仮に使っていて「めんどくさい」と思ったなら、トレーニングをせずに富士山に挑んでいるのと同じことをしています。
まずは小さく始めてみて、慣れてきたらガッツリ記録していきましょう。
大袈裟ではなく、1〜5つのタスクを記録するだけでも、人生をより良くする方向に舵を切ってくれるはずです。
もし、それでも「めんどくさい」という気持ちが消えないのでしたら、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

自分らしい時間の使い方を身につけたい人は、ぜひタスクシュートを使ってみてくださいね。

