コーチが学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない
現役時代はメジャーリーグでも活躍していて、日本プロ野球界で投手コーチをしている吉井理人さん著「最高のコーチは、教えない。」の中にある一文。
選手のタイプは無限だ。その組み合わせを考えると、仕事方法の引き出しを増やす努力を怠ることは、コーチとしての存在意義を放棄することになる。コーチが学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない。
この一文が、今のぼくの中に、大聖堂の鐘のように響き渡っているので、気持ちを言語化するために記事を書いています。
カードを使ったコーチング「Points of You」を提供しているのですが、読んだ瞬間に「学びが足りなさ過ぎる」と言わざるを得ませんでした。
もちろん今まで150人以上のクライアントにセッションを提供してきたので、経験から来る自信はあります。
けど、「学び」という点で言うと、もっとできることはあると思うのです。
コーチの役割とは
そもそもコーチの役割について、吉井理人さんは、とても良い言葉で表現されています。
コーチの仕事は、選手が自分で考え、課題を設定し、自分自身で能力を高められるように導くことだ。
僕もこの考えに100%同意です。
あくまで主体は選手、僕の場合は、クライアントです。
コーチである僕は、クライアントが最高に輝けるようにサポートするための存在でしかありません。
クライアントのタイプは無限大
では、クライアントに輝いてもらうためには、どうしたらいいのか。
コーチが学び続けるしかない!
クライアントの数は、人の数だけあります。
抱えている悩みの数は、無限大にあります。
つまり、人によって、悩みによって、解決するためのアプローチは、異なると言うこと。
僕たちコーチは、それら無限大にあるクライアントのタイプに対応しなければいけません。
途方もないと感じますが、これがコーチという仕事。
「できない・・・」のはコーチのせい
コーチは、クライアントを導くのが仕事である以上、クライアントが「できない・・・」となっていたときはコーチの責任です。
クライアントに対して、「どうしてやらないんだ!」「なぜできないんだ!」と叱咤するのは、昭和の時代で終わっています。
「できない・・・」となってしまったということは、コーチのアプローチの仕方が不味かっただけ。
コーチは、別のアプローチ方法を学んで、クライアントに提供しなければいけません。
もし、「できない・・・」をクライアントのせいにしたかったら、コーチはコーチを辞めなければいけません。
それが、「最高のコーチは、教えない。」で言われていること。
学び続けるということ
クライアントがコーチングを受けてもらえているということは、クライアント自信は、常に学び続けているということ。
コーチから得られるものかあるから、コーチングを続けているはずです。
ということは、コーチもクライアントに価値を提供するために、学びを深め続けなければいけません。
学びを辞めてしまったら、クライアントは離れていってしまう。
自分自身のコーチとしての価値は、停滞してしまう。
そんなの嫌だ!
コーチ自身が学んで、成長を続けていないなんて、ダサ過ぎます。
僕自身、いつも新しいことにチャレンジして「ネタだらけ」な人生を歩んでいるつもりでしたが、改めて、学ぶ速度を上げたいと思いました。
そうしないと、クライアントの学ぶ速度に負けてしまいます。
本書は、僕の心の着火剤となってくれる本でした。