【要約まとめ】友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法 by石川善樹さん〜人間関係を広げることが健康や長寿の秘訣〜
予防医学の研究者 石川善樹さん著「友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法」の要約を紹介します。
本書は、健康で長生きしたい人にオススメです。健康になったり長生きしたりする方法といえば、運動や食事、睡眠といった切り口で語られることが多いですよね。しかし本書では、一般的によく聞かれる話は登場しません。
本書で語られる健康や長寿の秘訣は、「つながり」です。家族や友人、職場などの、人間関係こそが大切なのだと言われています。著者の石川善樹さんは予防医学の研究者ですので、予防医学の観点から実証されていることばかりが解説されています。
では早速、石川善樹さん著「友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法」についてお伝えしますね。
「友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法」の概要と目次
健康や長寿のための秘訣は「つながり」である、と言われてどうでしょう?ピンッと来ましたか?僕は、人間関係は生きる上でもっとも大事なことだと思っていますが、健康や長寿と紐付けて考えたことかなかったので、腑に落ちた感じはしていませんでした。
しかし本書では、予防医学の観点からみた「つながり」が及ぼす影響を検証したデータや実験、「つながり」による心の健康への影響などが紹介されています。一般的な健康論では、運動や食事、睡眠が大事とされていますが、全く違う「つながり」という切り口です。
なかなか馴染みがないですが、読み終えた頃にはきっと、「つながり」を作りに行きたい衝動に駆られることになるでしょう。もし今、「つながり」が少ないと感じられていたら、危機感を感じるかも知れません。とにかく健康や長寿には、「つながり」が大切だということがよくわかりますので、ぜひチェックしてみてください。
<友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法 目次>
第1章 健康と寿命を決めるのは「つながり」だ。
第2章 日本人の「つながり」の意外な問題点。
第3章 健康に効く「つながり」の作り方。
第4章 「つながり」は心を健康にし、幸せを作る。
「つながり」が健康と寿命を決める理由
実験や研究データから見た根拠
喫煙が体に悪いことは納得していただけると思いますが、孤独の方が喫煙よりも体に悪いと言われたら納得できますか?2010年にアメリカのプリガム・ヤング大学のホルトランスタッド氏は、「つながり」がある方が禁煙するよりも寿命を長くする効果が高いと結論付けました。
また、男子校の出身者は、未婚率だ高く、短命であるという実験もあります。男性はもともとコミュニケーションが苦手であることが多いので、男子校出身者は社会に出たときにコミュニティに馴染むことができないケースが多くあるそうです。その結果、女性と出会うケースは少ないため未婚になりやすいですし、女性をめぐるストレスにも悩まされることが多いため、短命であることが多いそう。パートナーの有無というのは、「つながり」の最たるものですからね。
運動不足やストレスを解消してくれる事になる
健康を維持するために運動が必要で、ストレスも少ない方がいいというのは承知の通りですね。「つながり」があれば、結果的に、運動不足やストレスを解消してくれることになるので、健康や長寿に関連しているという見方もされています。
友人がたくさんいれば、遊びに行ったり食事に行ったりして外出する機会が増えますよね。このように、外出することが、運動不足の解消に役立つのです。また、運動することも会話をすることも、ストレス解消に大いに役立ちます。
「つながり」を持っていれば、一般的に健康のために必要とされている運動不足やストレスを解消することも実現できるのです。なので、会社や家庭だけでなく、趣味やサークルなどのコミュニティに入ると、健康や長寿に繋がります。
「つながり」を作りに行きましょう
「つながり」が健康や寿命にまで関連してくるなんて、本書を読むまで考えたことはありませんでした。しかし、予防医学の観点から説明されると、「なるほど!」とうなづけるようなことばかりです。
本書を読めば、すぐに「つながり」を作りに行きたくなるはずです。しかし、我々日本人というものは、「つながり」を作ることが苦手な民族ですよね。僕も交友関係を広げることは、得意なことではありません。
そんな時に役立つことが、雑談力を鍛えるということです。「つながり」を作るのが苦手な原因は、相手と気まずい空気になりたくないからだと思います。しかし、どんな相手とでも会話を盛り上げるテクニックさえ身につけておけば、きっと「つながり」を作りに行くことができるはすです。
こうして「つながり」を作ることで、健康や長寿を手に入れましょうね。