【要約まとめ】大切なことだけやりなさい byブライアン・トレーシー氏〜質問に答えながら読むと大切なことが定められる本〜
モチベーショナルスピーカー ブライアン・トレーシー(Brian Tracy)氏著「大切なことだけやりなさい」(原書:Focal Point)の要約をご紹介します。
本書はタイトルの通り、大切ことを見定めたい人にオススメの書籍です。「大切なことだけやりなさい」と言われたら納得できることでしょうし、できることなら大切なことだけをやる人生を過ごしたいと願っていることでしょう。しかし、やりたいことや、やるべきことが多すぎるが故に、「大切なこと」がどれなのかを見定めることは難しいですよね。
レバレッジコンサルティング株式会社 本田直之さんが監訳されていのですが、「監訳者のことば」の中でこう語られています。ブライアン・トレーシー氏からの質問に対して、ペンを持って自分なりの回答をし、読み進めていった結果出てきた言葉です。
本書を読み終えたときには、わたし自身が向かうべき方向、やるべきことがクリアに見えるようになっていました。
本書は残念ながら、読み終えただけではモチベーションが上がるだけで、現実世界は何も変化は起きないでしょう。しかし、本田直之さんと同じように、ブライアン・トレーシー氏からの質問に答えながら読み進めると、きっと大切なことが定まってくるはずです。
では早速、ブライアン・トレーシー氏著「大切なことだけやりなさい」についてお伝えしますね。
「大切なことだけやりなさい」の概要・目次
本書の特徴は、ブライアン・トレーシー氏からの質問の多さです。書いてあることは、決して目新しいことではありません。自己啓発本を読んだことがある方なら、きっとどこかで目にしたことがあることばかりが紹介されています。
しかし、いろんな自己啓発本に書いてあるような普遍的なことを、真剣に考えたことは少ないのではないのでしょうか。なぜなら一般的な本というのは、読んだそのときにモチベーションを上げてくれるような構成になっているからです。つい、読んで満足してしまいがちです。
ただ、本書の場合は、ページをめくるたびに一瞬では答えられないような質問が、随所で投げかけられてきます。読み進めるたびに頭を働かせなければいけないですし、ペンを持ちながら読み進めなければ、頭が破裂しそうになってきます。なので、大切なことを定めたい人に、オススメなのです。
序章 最大の成果を生むポイントを見きわめよ
第1章 潜在能力を解き放て
第2章 生産性を倍増せよ
第3章 すべてをシンプルにせよ
第4章 思考を変革せよ
第5章 戦略的に人生を設計せよ
第6章 主体的にキャリアを築け
第7章 プライベートを充実させろ
第8章 経済的に自立せよ
第9章 健康な体を作り維持せよ
第10章 なりえる最高の人物になれ
21世紀を生きるための「7つの知恵」
フォーカル・ポイントを理解するための推薦図書
ブライアン・トレーシー氏からの質問
大切なことを見定めたい理由は、人生の質を高めたいからですよね。その方法は、実はたった4つしかありません。
- (1)重要なことを増やす
- (2)重要でないことを減らす
- (3)新しいことを始める
- (4)あることを完全にやめる
この人生の質を高める4つの方法をベースに、ブライアン・トレーシー氏から「大切なこと」を見定める質問が投げかけられてきます。
では、その一部をご紹介しますね。
生産性を高める
生産性を高めたいというのは、人類全員の願いですよね。生産性を高めて、たくさんのことを実行したいですよね。そのためにはやはり「大切なこと」を見定めることが必須です。
そこで、「これから何をしているのだろうか?」「どうやってやろうとしているのだろうか?」「わたしはどんな予測をしているだろう?」という質問を考えることで、自分にとっての大切なことを見定めていきます。
戦略的人生設計を築く
今の人生に満足していないのだとしたら、腰を落ち着けて戦略的に取り組むべきだという合図だと言われています。自分ではきっと、大切なことを実行していると思っているのでしょうが、人生に満足していないとしたら何かがしっくり来ていないということです。
そこで、「あなたの仕事は、どんな仕事だろうか?」「今、やめる(または減らす)ほうがいい仕事は何だろう?」「あなたはどんな仕事をしたいのだろう?」「あなたの顧客は誰だろうか?」という質問を考えて、人生戦略を見直していきます。
プライベートのビジョンを明確にする
素晴らしい人生を送るためには、プライペートな生活も充実させなければいけません。そのためにはまず、「自分にとって素晴らしい人生とは何か?」「充実したプライペートとはどんな生活か?」など、いわゆる「大切なこと」を見定めることが重要なのです。
そこで、「完璧なライススタイルとはどんな生活だろう?」「何も障害がなければ、新たに何をやりたいだろう?」「もし何でも成功できるなら、家族のために取り組みたいことは何だろう?」といった質問によって、「大切なこと」を見定めていきます。
ペンを持ち、大切なことを見定めよう
本書は、ペンを持って読み進めるのがオススメです。ブライアン・トレーシー氏からの質問に答えながら読み進めることで、頭をフル回転させることができるからです。
では早速、ペンを持って本書を読み進め、質問への答えを考えてみてください。きっと、あなたにとっての「大切なこと」を見定めることができるはずです。