上司に知ってもらいたい、20代が「仕事をしたくない」と思うタイミング
上司に知ってもらいたい、20代が「仕事をしたくない」と思うタイミングを紹介します。
小学生の頃の通知表にはいつも「真面目」と書かれる人間だったので、僕は仕事に対しても「真面目」です。分からないことがあっても一生懸命に調べて仕事を進めようとします。たぶん、今の20代の若者たちは、このような性格を持ち合わせていることが多いはず。
けどしかし、真面目な僕でも「仕事をしたくない」と思うタイミングというものが存在します。一生懸命に頑張りたいんだけど、仕事に手をつけたくなくなるタイミングです。
この仕事がしたくなるタイミングは、上司によることが非常に多いです。逆に、上司であれば解決できる課題でもあります。
なのでこの記事では、上司に知ってもらいたい、20代が「仕事をしたくない」と思うタイミングについてお伝えします。あなたに若者の部下がいるとしたら、同じような悩みを抱えている人が多いので、なんとか解決の糸口を見つけてくださいね。
「仕事をしたくない」と思うタイミング
誰のために仕事をしているか分からない
僕だけでなくすべて人がそうだと思うのですが、仕事をしている理由は「人の役に立つから」ですよね。キツイけど、難しいけど、それでも頑張るのは誰かの役に立つと信じているから。
しかし中には、この仕事を一生懸命にやっても、誰の役に立つのか分からないものがあります。そんな時は決まって、「こんな無駄な仕事をしたくない」と感じてしまいます。
僕の職場でよくあるのは、どう考えても上司の趣味で、言葉尻を変更させられるような仕事。これを変更したところで、自らが保身されるだけで、余計に伝わりにくい文章へと変えられることがあります。
この仕事に、やる気を出して取り組むなんて難しいですよね。
やっている仕事に意味を感じない
やっている仕事に意味を感じないものも、仕事をしたくないと思わせる最たるものです。
ロシアの文豪「ドストエフスキー」は、著書「死の家の記録」の中でこのような言葉を残しています。
もっとも残酷な刑罰は、徹底的に無益で無意味な労働をさせることだ
一生懸命に作った資料を、上司の一言で白紙に戻されてしまうことがよくあるのですが、まさにこの時間は、無益で無意味なことをやっていたと感じます。
ドストエフスキーの言う、最も残酷な刑罰を、なぜ職場で受けなければいけないのでしょうか。
仕事に忙殺されて自由時間がない
仕事をしている時間が長過ぎるのも、仕事をしたくないと思う典型的なことです。7時30分に家を出てから残業をして帰宅したら22時なんて生活をしていたら、なんのために生きているのか分からなくなってしまいます。
「土日は自由に使えるじゃないか」って?
平日に溜め込んでしまった睡眠負債を返上するだけで、かなりの時間が必要なのです。休日に無理をして遊び呆けてしまったら、平日の仕事に支障が出てしまいます。
たくさん遊びたい気持ちと仕事を一生懸命やりたい気持ちが入り組んで、辛くなってしまうことはよくあります。
自分が思っていることを言えない
「若者は自分の意見を言わない」と言っている方となんどもお話ししたことがあるのですが、「言わない」のではなく「言えない」ことが多いのです。
幼い頃から自分の意見を言ったら、大人に「それは間違っている」と言われ続け、テストでも◯か×で評価され続けてきました。それもあって、正しいかどうか分からない自分の意見を言うことに、大きな躊躇いがあるのです。
けどしかし、若者は決して何も考えていないわけではありません。若者同士の飲み会では、職場改善のための意見などがよく話題にのぼります。仕事をもっと良くしようと真剣なのです。
だから上司には、辛抱強く話に耳を傾けてもらいたい。若者の意見を評価するのではなく、なぜその考えに至ったのかを理解しようと努めてもらいたいと願います。
1on1ミーティングなどの機会を設けるのは個人的には賛成です。ただ本気で導入されるとなったら、少なからず抵抗を感じることは間違いないでしょう。
その理由は以下の記事で詳しく書きました。
人間関係が窮屈
ここまで様々な仕事がしたくなくなるタイミングを紹介してきましたが、最たるものは「人間関係が窮屈になったとき」以外に他なりません。
仕事がつまらなくても大変でも、一緒に働く仲間がいれば、とにかく頑張ることはできます。不満をぶつけあったり、冗談を言い合いながら、現状を乗り切ろうと奮起することはできます。
ただ、もし、人間関係が窮屈になってしまったら、職場に来ること自体が嫌になってしまいます。仕事どころではなく、その場にいることから逃げ出したいと感じてしまいます。
上司には時々、話を聞いてもらいたい
仕事がしたくないと思うタイミングは、紹介してきたことの他にもたくさん出てきます。きっと上司は、「どうやったら若者が仕事をしたいと思ってくれるのか」頭を悩ましてくれていますよね。
ここで僕からの提案は、時々でいいので話を聞いてもらいたいということです。仕事の話でもプライペートな話でもなんでもいいので、気さくに話しかけてもらえると嬉しいと思います。
注意点としては、上司自身の考えを押し付けたり若者の話に意見や評価するのはNGです。「なぜその考えに至ったのか?」というところに着眼点をおいて、リラックスした空気感で話を聞いてもらいたいです。
そしたらきっと、「上司のためにも仕事を頑張ろう」と思えるようになると思うのです。
もっと具体的に方法を知りたい方は、アドラー心理学派の心理カウンセラー、コーチとして活躍されている小倉広さん著「任せるリーダーが実践している 1on1の技術」を読んでいただきたいです。
ここに記されていることを実践してくれる上司がいたら、僕は上司のことが大好きになるはずです。