自分の市場価値(マーケットバリュー)を測る3つの軸【転職の思考法】
自分の市場価値を測る3つの軸を紹介します。
この考え方は、著書「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 by 北野 唯我さん」で紹介されていて、すべてのサラリーマンが理解しておくべき内容です。
自分の市場価値を知り、どんどん市場価値を上げていくことができれば、あなたは一生食っていくことができるようになります。
逆に、自分の市場価値を知らずに、なんの努力もしなければ、永遠に今の会社にしがみついて生きていくことになるでしょう。
この記事では、自分の市場価値を測る方法についてお伝えしていくので、自分自身の現在地を見つめ直してみてください。
自分の市場価値(マーケットバリュー)を測る方法
自分の市場価値を測るためには、まず、四角い箱をイメージしてみてください。
箱の大きさは、「幅×長さ×深さ」によって決まりますが、自分の市場価値の大きさも、同じように、次の3つの軸によって決まります。
- 技術資産
- 人的資産
- 業界の生産性(一人あたり)
これら3つの軸を掛け合わせた箱の大きさが大きければ大きいほどに、自分の市場価値は高いと言えることができます。
それはつまり、あなた自身の給料の額と比例して来ることになります。
もし給料を上げたいということを考えているのでしたら、自分の市場価値を上げるためのキャリアを築いていく必要があります
では、3つの軸が、それぞれどういう意味なのかを紹介していきますね。
技術資産とは
技術資産を持っている人とは、一言で言うと、このような人間だと言われています。
どんな会社からも必要とされる、高い技術力を持った人間
そしてこの技術力というのは、「専門性」と「経験」を掛け合わせたものだと説明されています。
例えば、「転職の思考法」に登場する主人公 青野さんの場合は、
- 専門性:法人営業、法人向けの新規開拓
- 経験:チームマネジャー、印刷機器の業界経験
になります。
考え方のポイントとしては、
- 専門性=職種(に近い)
- 経験=職種に紐づかない技術
となります。
人的資産とは
人的資産を持った人は、このような人間だと言われています。
どんな人間とも仲良くなれ、可愛がられる力を持った人間
周りを見渡してみると、人脈を使って仕事を引っ張ってくることができる人がいませんか?
と言われるような人が、人的資産を持った人です。
本書では、「転職したとしても、変わらず仕事をくれる人」を考えてみると、自分の人的資産がどれほどなのか測りやすいと紹介されています。
ちなみにこの人的資産は、20代のうちは、大した価値にならないとも言われています。
人的資産が本当に生きてくるのは、40代以降。
自分自身が、経営陣やそれに近い立場になってくると、どんどん人的資産の価値が高まってくるそうです。
業界の生産性(一人あたり)とは
業界の生産性については、次のように言われています。
マーケットバリューは業界の生産性に最も大きな影響を受ける
紹介されている例は、金融業界とウエディング業界です。
この2つの業界で働いたことがない人でも、どちらも激務だと言われる業界ということは想像できますよね。
しかし、この2つには、決定的な違いがあります。
金融業界では、20代で2,000万円稼ぐ人がいる一方で、ウエディング業界では、30代でも200万円で働き続けている人がいます。
この違いというのが、一人あたり、どれほどの価値を生み出しているかの違いだと説明されています。
業界の生産性が高い人のことを、
とくに才能がなくても、安定して高い給与をもらい続けられる人間
と言われています。
これから伸びていく業界、まだまだ成長していきそうな業界を選ぶことができれば、技術資産や人的資産が低い人でも、高い給料を得ることができるのです。
こちらに、伸びていく業界の見極め方を紹介した記事があるので、合わせてチェックしてくださいね。
一生食っていける人は、マーケットを見ている
「転職の思考法」では、自分の市場価値というのは、紹介してきた3つの軸によって決まると言われています。
- 技術資産
- 人的資産
- 業界の生産性(一人あたり)
そして、理想的なキャリアというのは、この3つのうち、少なくとも2つ以上が高い位置にあることだそう。
もし、あなたが自分自身の市場価値を上げたいと思っているのでしたら、この3つの軸を意識したキャリアプランを築いていく必要があります。
そのための第一歩として、本書では、
一生食えるかどうかは、「上司を見るか、マーケットを見るか」で決まる
だと言われています。
いくら上司に好かれていたって、自分の市場価値というものは、一向に上がりませんよね。
上がるのは、社内での価値、いや、上司からの価値でしかありません。
一生食っていくために、これからは、より一層、マーケットを見て働いていきましょう。