【要約まとめ】メモの魔力 by 前田裕二さん〜本気で夢を叶えたいならメモを取ろう!〜
株式会社SHOWROOM代表 前田裕二さん著「メモの魔力」(The Magic of Memos)の要約を紹介します。
本書は、本気で夢を叶えたい人にオススメです。書かれてあることは、ひたすらにメモのことばかり。そのため、「たかがメモで夢を叶えられるわけないじゃん」とか「前田祐二さんが天才だっただけじゃん」と思うかもしれません。
しかし僕は、メモの魔力を使うことで、本気で夢を叶えることができると信じてます。正確にいうと、「メモに限らず、アウトプットすることでしか、人生を変えることはできない」と思っています。(参考:精神科医 樺沢紫苑さん著「学びを結果に変えるアウトプット大全」)
頭の中だけで考えても、思考の深まりには限界があります。自分を客観的に見ることも困難です。行動に移さなければ、人生に変化は起きません。本書を読むことで、「メモ」という誰にでもできるアウトプットによって、夢を叶える方法を知ることができます。
では早速、前田裕二さん著「メモの魔力」について紹介しますね。
「メモの魔力」の概要・要約
前田裕二さんは、大げさではなくメモで人生を変えてきた人です。本書を読むとメモの量の多さを知ることができるのですが、名古屋で開催されたセミナーへ参加して前田裕二さんを生で見たときにも感じました。講演中にも関わらず、気づきがあればスマートフォンを取り出してメモをし始めるのです。また、講演で語ることも、メモの中から探していました。
では一体、どんなことをメモしているのでしょうか。本書には、メモには、2種類あるといいます。
一つ目は、「記録」のためのメモ。情報や事実をそのままに保存しておくものです。二つ目は、「知的生産」のためのメモ。自分の頭で考えたことをアウトプットするためのものです。知的生産というのは、人間にしかできない特殊能力ですので、メモを知的生産のために使って欲しいと言われています。
そして、知的生産を目的としたメモを取ることで、次の五つのスキルが鍛えられるといいます。
①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
学校や職場などで、必ずメモを取る経験をしたことがあると思いますが、このようなスキルを向上させる効果があることを意識したことありましたか?正直に言って、僕はメモのことを軽視し過ぎていたと自覚しました。夢を叶えるために、強力な武器になってくれること間違いないスキルたちですね。本書には、このようなメモの魔力と呼ぶべき効果がたくさん紹介されていますよ。
<メモの魔力 目次>
第一章 メモで日常をアイデアに変える
第二章 メモで思考を深める
第三章 メモで自分を知る
第四章 メモで夢をかなえる
第五章 メモは生き方である
終章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう
メモから得られる3つの魔力
思考を深められる
メモを取ることで、思考を深めることができるようになります。本書では、「抽象化」と紹介されていますが、この「抽象化」こそが人間に与えられた最も重要な思考機能です。
例えば、あなたの目の前に、すっごい笑顔の人がいるとしましょう(事実)。この人は、なぜ笑顔なのでしょうか?どんなことがあって笑っていると思いますか?
きっと今、僕からの質問について、考えてくれましたよね?こうして考えることこそが、抽象化です。事実の背景にある、本質を考えていくことができるのが、人間ができる素晴らしい能力なのです。
実はこの「抽象化」、頭の中だけでやろうとすると大変です。話たり、書いたりといったアウトプットによって成し得る技です。この技を使うために、メモが活きてくるのです。
自分を知ることができる
おそらくこの記事を読んでいるあなたは、自分のことを知る重要性については理解されていますよね。自分にとっての好きは何か?得意なことは何か?やりたいことは何か?など、深く知れば知るほどに、自分らしい人生を歩むことができます。
メモによる「抽象化」を使えば、自分を知る手がかりもつかむことができます。先ほどの、笑顔の人についての質問の回答を思い出してください。その回答はきっと、あなたにしかない唯一無二の回答ですよね。きっと僕が思いついた答えとは違うはずです。
回答が唯一無二である理由は、あなたの存在が唯一無二だからに他なりません。過去の経験や考えてきたことなどは、あなたしか体験したことがない出来事です。抽象化されて出てきたものは、それら数多くの要因によって生み出された産物なのです。
メモを取り、抽象化することを習慣にすれば、あなたしかない唯一無二の言葉がたくさん並ぶことになるはずです。すると、今まで以上に、自分のことを深く知ることができることでしょう。もし抽象化することが苦手でしたら、巻末に「自己分析1000問」というものがあるので、ひたすらに回答をメモしていくことがオススメです。
夢を叶えられる
「夢は書くと現実になる」ということをどこかで聞いたことがあると思います。ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」ですとか、スピリチュアル系の書籍でよく言われますよね。本書の中で、前田裕二さんは、論理的に考えて「夢は書くと現実になる」理由を2つ紹介してくれています。
一つ目は、マインドシェアというもの。夢を書いた時点で、潜在意識に刷り込まれることになります。夢について考えれば考えるほどに、深く刷り込まれることになります。すると、夢を叶えるために必要なことを考えたり、努力するという問題意識が芽生えて来るので、夢が現実味を帯びてくるのです。
二つ目は、言霊の力というもの。言葉によって誰かの意識が変わり、何らかの形でポジティブに跳ね返ってくるという力のことです。例えば僕は、「Points of Youのコーチングをやりたい」とブログに書いたことがあります。そしたら何と、「コーチングを受けてみたい」「もっと、〇〇したら良いんじゃない?」ということを言ってくれて、現実にPoints of Youのコーチングをすることができるようになりました。
メモで夢を叶えられると聞くと、やや怪しい気もするかもしれません。けどしかし、前田裕二さんも僕自身も書いたことで夢を現実にした経験があります。夢の叶え方の詳細は本書にありますが、とにかく書くと夢は叶うので実践してみてくださいね。
いますぐ、メモを取ろう!
「メモ」というのは、スマートフォンを持っていれば、デフォルトでアプリが搭載されていますよね。ノートとペンだって、コンビニや100円ショップにも売っているので手に入れられます。
つまり、誰でも簡単にメモを取ることはできるはずです。夢を叶えるチャンスは、あなたの目の前にあるということです。「たかがメモで・・・」と思うかもしれませんが、「されどメモ」です。
人生を変えるためには、アウトプットするしか方法はありません。実行するかしないかは、あなた次第。やり方は、本書に書かれていますよ。