【要約まとめ】人生うまくいく人の感情リセット術 by樺沢紫苑さん〜ポジティブ思考をクセにするための本〜
精神科医 樺沢紫苑さん著「人生うまくいく人の感情リセット術」の要約をご紹介します。
本書は、ネガティブな感情に悩まされている人にオススメです。過去のつらい経験を引きずっていたり、これからの人生に不安を感じていたりして、心にモヤモヤを抱えてる人に読んでいただきたいです。
ネガティブな感情というのは、上司や友人、家族などといった人間関係から生まれることが多いでしょう。しかし、他人を変えることは、あなたの力をもってしても不可能に近いことです。だからまず、あなた自身が、ネガティブな感情をポジティブな感情に変えられるようになることで、日々抱えている悩みを解決することができます。
本書では、精神科医 樺沢紫苑さんがオススメする、ネガティブな感情をリセットする方法を学ぶことができます。相手の「ポジティブな面」を探してみるといった、すぐに実践できることがたくさん紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
では早速、樺沢紫苑さん著「人生うまくいく人の感情リセット術」についてお伝えしますね。
「人生うまくいく人の感情リセット術」の概要・目次
脳科学研究によって、感情や気分は、物質に還元されることがわかってきたといいます。言い換えると、苦しいとか楽しいといった感情は、脳内物質やホルモンの変化に過ぎないということです。
例えば、苦しいをはじめとするネガティブな感情を抱いているときは、「ノルアドレナリン」「アドレナリン」「コーチゾール」という3大ストレスホルモンが分泌されているようです。一方で、楽しいといったポジティブな感情を抱いているときは「ドーパミン(幸福物質)」「エンドルフィン(快楽物質)」「セロトニン(癒しの物質)」が分泌されます。感情や気分が、さまざまな脳内物質によって決定付けられていることを知ることで、ネガティブな感情をリセットするための第一歩となります。
脳内物質によって感情や気分に変化が起こるのですから、楽しいといったポジティブな感情を起こさせるような脳内物質を分泌させる行動をとれば、ネガティブな感情をリセットすることができるようになります。
例えば、苦しい人は、必ず視野狭窄(視野、視界が狭くなり、周りが見えなくなってしまう状態)になっているといいます。そこで、もっと広い視点を持つことで、苦しい部分しか見えなかったのが、楽しい部分に気が付けるようになるわけです。これは、視野狭窄による苦しいネガティブな感情を乗り越えた後には、ドーパミン(幸福物質)が分泌されやすくなるという効果があるからです。
広い視点を持つようにするだけで、ポジティブな感情に切り替えられるのですから、意外と簡単にネガティブな感情をリセットできる気がしてきませんか?他にも、さまざまな方法で、ネガティブな感情をポジティブな感情に変える方法が紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
<人生うまくいく人の感情リセット術 目次>
はじめに 感情リセット―人生のマイナスを確実に「プラス」に変える法
1章 この1冊で「世の中の悩みの9割」が解決できる!〜感情リセット術の「基本」〜
2章 人生うまくいく人の「一瞬で気分を変える」法〜「心が前向きになる」感情リセット術〜
3章 できる人の「一気にやる気を高める」法〜「モチベーションが持続する」感情リセット術〜
4章 人間関係うまくいく人の「嫌いを好きに変える」法〜「困った人がいなくなる」感情リセット術〜
5章 毎日充実している人の「どんな悩みもサッと消す」法〜「マイナス要素をゼロにする」感情リセット術〜
6章 「感情のリセット力」を高める脳の習慣〜「人生さらにうまくいく」感情リセット術〜
感情をリセットする方法
一瞬で気分を変える
楽しいことや幸せなことをイメージするだけで、苦しい感情はリセットされて、楽しい気持ちに切り替わります。ぜひ試していただきたいのですが、紙に苦しいと思うことを書き出してみてください。次に、楽しいとや幸せと思うことを書き出してみてください。たったそれだけで、一瞬にして明るい気分になることができるはずです。
楽しいことをイメージするだけで、幸福物質であるドーパミンが分泌されます。もし楽しいや幸せと思うことが浮かばなかったら、宝くじで3億円が当選したときのことを思う浮かべてください。そのお金を、何に使いましょうね?こうして、やりたいことをイメージするだけでも、ドーパミンが分泌されるので、試してみてくださいね。
一気にやる気を高める
大切な人のために頑張ると、感謝の脳内物質エンドルフィンか分泌されます。社会貢献活動や他者貢献につながる行動を行うと、ドーパミンの力を10〜20倍に引き上げる力があるエンドルフィンが分泌されるようです。
実際に、アメリカ ニューヨークにある精神医療施設では、うつ病患者に対してグループになっての奉仕活動を進めているそうです。人のために頑張ると、ネガティブな感情はリセットされて、モチベーションとパフォーマンスの向上につながるそうです。
やる気の謎を解き明かすファンタジー漫画 岡野純さん著「やる気クエスト」も、仲間と一緒に旅をすることで、やる気を引き出すことに成功しています。自分のためにという囚われを捨てることが、やる気を高めるコツかもしれませんね。
嫌いを好きに変える
ネガティブな感情を作り出す原因の多くは、きっと人間関係であることでしょう。上司や友人、家族などに対して、ストレスを感じているのではないでしょうか。しかし、他人を変えることは、ほぼ不可能に近いことです。他人を変えようとする人も、変えられようとしている他人も、お互いにネガティブな感情になってしまうので、他人を変えようと努力することは好ましくありません。
そこで、人間関係を楽にする第一歩として、相手を肯定することが挙げられています。他人がムカつく行動を取っていたとしても、きっとその人にはその人なりの理由があるはずです。あなたにも得意なことと苦手なことがあるように、他人にだって苦手なことがあるはずです。こうして、相手のことを肯定することが、人間関係を楽にするスタートラインになります。
こうした人間関係に関する悩みは、樺沢紫苑さんのYouTubeチャンネルに、毎日50件以上の相談が寄せられているそうです。そのため、YouTubeチャンネルでは、たくさんの人間関係に関する解決策やヒントになることが投稿されていますので、人間関係に悩んでいる方はチェックしてみてください。
どんな悩みもサッと消す
悩んでいる人の多くは、相談できないことで、より悩みを大きくしていることがあるのではないでしょうか。そのため、相談するだけで、気分がスッキリしたり、感情がリセットされることがよくあります。僕もPoints of Youというコーチングセッションを提供しているのですが、クライアントの話を聞いているだけで、自ら悩みを解決されるケースが多々あります。
ネガティブな感情というのは、相談してみたり、紙に書き出したりするアウトプットによって、リセットされる効果があるようです。樺沢紫苑さんは、アウトプットによってネガティブな感情をリセットすることを「表現による癒し」と言われています。
ポジティブ思考をクセにしよう
ネガティブな感情を抱かないようにすることは、かなり難しいことかもしれません。また、ネガティブな感情の原因となった他人を変えることも困難極まりないでしょう。
しかし、ネガティブな感情を抱えているあなた自身を変えることなら、きっとできるようになるはずです。マイナスになっていた感情を、プラスに変えられるようになれば、人生は楽しく生きやすいものになることでしょう。
本書には、ネガティブな感情をリセットする方法がたくさん紹介されていますので、小さなことから実践してみてくださいね。