「繊細さんの本」の要約まとめ〜繊細な感性を大切にして、元気に生きていく方法がわかる書籍〜
HSP専門カウンセラー 武田友紀さん著「「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本」の要約を紹介します。
本書は、繊細でストレスを受けやすい人にオススメです。
「繊細な人」というのは、HSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースになっています。
ここ最近の日本では、「敏感すぎる人」「とても敏感な人」と認知されるようになってきましたよね。
そのような人たちのことを、愛情を込めて「繊細さん」と呼んでいます。
繊細さんは、他の人が気にならないところに気が付いてしまったり、些細なことを気にしてしまったりして、ストレスを抱えてしまうことがよくあると思います。
しかし本書では、そのような繊細な感性を大切にして、元気に生きていく方法が記されています。
世にも珍しいHSP専門カウンセラー 武田友紀さん自身の体験や相談内容をもとに書かれた本ですので、きっと繊細さんの参考になるはずです。
では早速、武田友紀さん著「「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本」についてお伝えしますね。
「「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本」の概要・要約
本書でいう「繊細さん」とは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースになっています。
繊細さんが持つ「繊細さ」は、性格上の課題ではなく、生まれ持った気質である可能性が高いと言われています。
背の高い人が身長を縮められないように、繊細さんが鈍感になることはできません。
鈍感になろうとすることは、自分を否定して生きることになるので、自信や生きる力を失いかねません。
しかし、安心してください。
繊細さんが持ち味である「繊細さ」を大切にすることで、元気に生きていく方法があるのです。
本書では、HSP専門カウンセラー 武田友紀さん自身がHSPである経験と、600名を超える相談から、元気を取り戻していったノウハウを学ぶことができます。
<「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 目次>第1章 繊細さんがラクになれる基本
第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ
第3章 人間関係をラクにする技術
第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術
第5章 繊細さんが自分を活かす技術
繊細さんがラクになれる方法
毎日のストレスを防ぐ
繊細さんは、人の感情や物音、わずかな光などから、さまざまな情報を感じ取ってしまうため、ストレスを感じてしまうことが多いのではないでしょうか。
本書では、そんな繊細さんが刺激から受けるダメージを減らす方法が紹介されています。
例えば、「モノ」を使って防ぐ方法です。
サングラスや伊達メガネをすることで、必要以上のものが見えないようブロックする。
ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓をして、気になる音を防ぐ。
マスクをしたり好きな香水をつけることで、嫌な匂いを包み込むなどです。
自分に合った「モノ」を使って、五感を刺激から守ってくださいね。
人間関係をラクにする
繊細さんは、相手の感情を察しやすかったり、その場の空気を読み取る能力に長けていると思います。
そのため、「非・繊細さん」と比べてしまって、繊細な自分が間違っているなんて感じることはありませんか。
しかし、HSP専門カウンセラー 武田友紀さんは、このように言われています。
繊細さんと非・繊細さんの感覚の違いは、繊細さんの想像をはるかに超えています。
繊細さんが想像している以上に、非・繊細さんは何も感じていないということです。
なのでまず、繊細さんが感じていることは、「実は、相手は感じていないのではないか」と疑ってみることが第一歩だそうです。
実際に、非・繊細さんに聞いてみると、感覚の違いに驚くことになるかもしれませんよ。
のびのび働く
繊細さんが仕事で消耗するのは、体ではなくて「頭」の方ではないでしょうか。
考え疲れや緊張疲れといった、「不安」が引き起こす疲れである可能性が高いと言われています。
そんな繊細さんが、のびのびと働くためには、安心できる空間を作るのがいいのだそう。
真っ先に挙げられている方法は、「いろんな仕事が同時に重ならないようにすること」です。
合言葉は、「一つひとつやっていこう!」。
繊細さんは、もともと一つひとつやるのが得意。
そのため、目の前の仕事とは関係ないことを追い払って、一つずつ片付けていきましょう。
自分を活かす
繊細さんには、共通する「5つの力」があるといいます。
感じる力、考える力、味わう力、良心の力、直感の力です。
これらはすべて、繊細な感性の持ち主であるからこそ、持ち合わせている力です。
そしてこの強みを活かすためには、次の二つのことを意識してみるのがポイントです。
1. 自分自身の強みと掛け合わせて使う
2. 心と体をのびのびと自由にしておく
安心できる場所で、試してみてください。
繊細さんに届いて欲しい
HSP専門カウンセラー 武田友紀さんは、600名を超える繊細さんの相談に乗ってきて、このような結論にたどり着いたそうです。
繊細さんは、自分のまま生きることでどんどん元気になっていく。
我慢をやめて本音を大切にすることで「私はこれが好き。こうしたい」と自分の軸が太くなっていきます。
繊細さんは、人に優しくて、心が深い。
そして、気遣いができる素晴らしい人だと思いますので、どうか自分らしさを大切にしてくださいね。